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笑顔さえ 忘れなければ 人来たる

 

 

誰にでも好き嫌いはあるはずですが、それを気持ちに表したり押し留めたりしながら、上手に人付き合いをするのが社会人としての嗜みです。

威厳があり知性も豊富でありながら、近付き難いオーラを出して孤高の人物に治まっている人も居ます。

また世界中の不幸を、一人で背負っているかのような渋面で、日々生きている人も稀に見掛けるでしょう。

そうした方は独り身が似合っているにしても、地上で社会人として生きて行くからには、必ず他人との関わりが出てくるのです。

自給自足の生活を目指しても、現代人はライフラインまで断つことは難しい現実です。

この世に産まれること事態が、既に両親との関わりを経験している…。

対外的な配慮は、必然的な相互扶助の原理を受け容れる気持ちがないと、踏み込み難い領域のまま人生を見送ってしまいがちであります。

運命を好転させる特効薬があるとするなら、それは産まれながらに携えている笑顔です。

母胎から産まれたばかりの赤児は、胎内潜りの恐怖や不安に怯えて泣いたりしますが、その後の安堵に天使の微笑みを浮かべます。

笑顔は懐かしさとの再会であり、結びの心そのものであります。

渋面や暗面で固まった顔をマッサージして、努めて笑顔を出しましょう。

微笑むことで顔面に灯火を照らし、それだけで周囲を明るく照らすことになります。

人間は本来、生理的にも明るい場処を好むようになっています。

そのため必然的に一人また一人と周囲に人が集まり、朗らかな輪が広がるのです。

更に笑顔は心の内部に松明を灯して、複雑な心模様の整理を促します。

気持ちの高揚は心に変化を与え、それが主体的な心の浄化に向かわせるなら、病気快癒や苦難克服さえ現実のものとなります。

笑顔には運命を開拓するヒントが隠されているのです。

外界は総て心の投影であり、心が変われば世界も変わる。

応急対応は外部からの手当てですが、根本治療は心の内部を手当てしなければならない。

生命の神秘でもある自然治癒力は、真理に則した心の創化力が源流であるからです。

 

 

 

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