判断五大要素

 

【 縫 合 】

 

次に【判断】の理念の五大要素の三つ目は『縫合』になります。

『縫合』(ぬいあわせ)は言葉を変えれば結びということです。

物事の良否判断は個別の問題であればあるほど判別が容易い訳ですが、複数の判断基準が混在する場合も多いと想います。

ここに判断の徳性段階にも努力精進に於ける実力の差が出てくるのであります。

徳の足りない人は単体の問題ですら良否判断が出し辛い…。

それは他者を顧みず個人的な利得ばかりを追求するからです。

強欲は判断力を鈍らせるものであると肝に命ずる必要があります。

複数の問題をトータル(大きな視野)で判別し、複数人の判断基準を取り纏める配慮も高徳者の務めであります。

こうしたことから推測しても判断力の高揚した極みには実相世界の神々が存在ましますことが窺えるはずです。

物事の良否判断の総意こそ実相大神の大御心(おおみごころ)なのです。

判断力が高い徳者は物事の判別の際には多角的視野で良否判定をしています。

様々な判断基準が複数同時に見える訳ですが、それらの総意を縫い合わせて最善を選択するのであります。

多くの選択肢が千里眼の如く見えるだけでも視野の広さ・才覚の高さを観じられますが、それらの選択肢から最善を抽出する徳性は凡人には届かない実相智(判断の徳性)であります。

高徳者が個人的な良否判断を下すのは霊速の域ではありますが、早々と前後裁断をして真実一路を踏み締めるのでしょう。

しかし複数人の意思(判断基準)を纏める場合の最善は、時に実相世界の真理から遠い結論を選択せざる負えないこともあります。

数種の絵の具を混ぜ合わせれば混合色が出来上がるのであり、単色だけの純粋な美しさを追求しても無理な相談なのです。

大人も子供も男女も全て得心出来る解答は、双方が意思を歩み寄せた総意であるべきで、何処かに判断基準を片寄らせると他方が苦しむことになります。

家庭環境(育ち方)の違い、歴史の違い、文化の違い、教育水準の違い、人種の違い、宗教哲学主義主張の違い…。

様々な色合いを縫い合わせることは双方が歩み寄ると言うことです。

しかしここで幼い魂段階にある者は譲歩が出来ないのが現状で、そうした状況も加味するなら徳性の高い者から可也の譲歩を試みることになるでしょう。

つまり『縫合』の徳目を高めるためには、地道な磁場の底上げ(教導)に取り組む必要があると言うことです。

徳を高める努力精進なくして魂の真なる結びは有り得ないのです。

総てが実相(たかみ)に向かう心を持ってこそ産巣日大道(かんながらのみち)は正しく機能するのであります。

 

 

徳性開発十大理念【判断】【継続】