【仁徳】実相流転(地⇒天)

 

【 改 修 】

 

ここまで見失った人徳を取り戻すための徳目段階として『寛大』『慈愛』『人格』『明朗』『穏和』について語ってまいりました。

そしてここからは取り戻した人徳を更に高めて行くための段階論を語ることになります。

まず最初に取り組む徳目は『改修』になります。

人間には慣れがあり甘えもあるため、これらの予防線は用意しておかなければならない…。

時には自身の成果に溺れたり疲労困憊して現実逃避したり…と、心は目まぐるしく移り変わるでしょう。

でもそれ自体は生身の人間として当然ありうることなので良いとしても、その後どうするか…という所にこそ人格者としての人徳差が分かたれる部分があるのです。

物事の低迷期には人はよく足元を確認出来ますが、好調期になると浮き足立って自分の立ち位置さえ見失うのが人間なのです。

時折り顧みて脚下照顧。

成果の確認をして反省回顧。

足取りを調えて努力精進。

好調期こそ時折り努めて立ち止まり、現状を把握する心のユトリが必要であります。

反省するだけでは解決した訳では無い…。

現状での問題点を抽出したなら打開策を練って、すぐさま準備に入って地道な修身を積み重ねる貴方であれ。

心を改めるということは問題点を見つけただけで終わりではなく、軌道修正した後の方が貴重な修身段階になるのです。

『改修』という徳目を習慣化することに成功すれば、驚く程のスピードで人は生長を続けるでしょう。

おそらく新生流転の境地に達するはずです。

日々是生長の一途を辿って深い神性を放つ一角の人物になる。

こうした道標として『改修』の徳目は存在するのです。

しかも『改修』の徳目を習慣化することに成功すれば、誘惑に対する転落が少なくなるでしょう。

たとえ朱に紛れても紅く染まらず、持ち前の個性(徳性)を生かして寧ろ悪意を抱く周囲の人々を改心させる能力まで具わるのです。

どこに紛れ込んでも自分の神性を見失わない工夫と努力は大切なのです。

この『改修』の徳目が上手く機能しないなら早目に原点回帰する必要があります。

いつも原点回帰を遅らせるものは蓄積した所有物に対する依存心や依頼心であります。

杖(依存・依頼)が無ければ歩けないと思い込むことで歩けないままの人間が多いのです。

人間の生命の実相をこそ信頼して杖を投げ棄てたなら、始めの内は覚束無い足取りであっても諦めなければ徐々に歩けるようになります。

それが神の子人間としての生命の実相であるからです。

人間本来の生命の実相を開花(顕現)させるために『改修』の徳目を育んで致だきたい。

無限供給(生命の泉)の出処に蓋(自我我欲)を伏せたままでは生命力が発動出来ないのです。

この蓋(自我我欲)を取り外す作業こそ『改修』の徳目段階であります。

 

 

 徳性開発十大理念【仁徳】【新生】