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【仁徳】実相流転(天⇒地) |
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【 明 朗 】
次に見失った仁徳を取り戻すために必要な四つ目の徳目は『明朗』です。 この『明朗』の徳目には幾つかの意味合いが混在しています。 まず第一に性格の明るさがあります。 明るい性格は同種の明るい人を寄せ付けます。 類が類を呼ぶ心の法則は人生の羅針盤になる…。 よい人脈を得たいなら最初に自分自身が良い人格を得なければならないのです。 明るい性格の人は思考回路も明るい人が多いはずです。 中には外面だけ装っている偽者も稀に居ますが、そうした偽善は必ず暴かれる運命にあります。 性格の明るさは暗雲たなびく社会に一燈を掲げ、まるで伝染病のように世の中を駆け回ります。 明るさの象徴は太陽であり、夜明けの朝日を全ての生命が待ち望んでいたように、太陽の心を有した人格者を総ての人々が待ち望んでいるのです。 『明朗』の徳目の第二の意味合いは明確な性格です。 現代の社会が裏表の無い善人を薄っぺらで軽い性格のように扱っていますが、隠し事の無い人格者は豪放磊落さを全面に出して強いリーダーシップを採れる人になります。 懐柔策の多い策略家は真なる共鳴者が少ない事実を知るべきであります。 戦略においても戦術に於いても明確な意義を説明伝播できるからこそ、組織は一丸となって進むことが出来る…。 分かり辛いシステムを押し付けるリーダーは、未だ精神面の浄化と整理が済んでいないことを単に暴露しているだけなのです。 『明朗』の徳目の第三の意味合いは性格の朗らかさです。 人間関係は心で繋がっているべきで、そこに柔らかさ朗らかさを称えた笑顔があれば、信頼の輪は自然に広がってゆくでしょう。 形の良し悪しで繋がった人脈は同じ形の変化を受け入れ難く、目的地が同じでありながら手段方法の違いを受け入れる柔軟性が弱いことに気付けない場面が多いはずです。 形は何処まで行っても形を越えられません。 その形の中に互いの心を投入して結束を深めるなら、形は尊い道標となって生長段階に兼ね合った姿に変化を遂げる…。 つまり性格の朗らかさは物質世界の形を変える力があるということです。 北風と太陽の寓話にもあるように、力任せの強要には人間も頑なに反発しますが、ニコニコと柔らかく降り注いだ太陽の光に旅人は自ら脱帽してコートを脱いだのです。 穏やかな対応は互いの人格を尊重し合って、相互の主張を歩み寄せる雰囲気を醸し出してくれるはずです。 このように『明朗』の徳目には人間関係を穏便な方向で縁結びする徳力(ちから)があるのです。 徳の足りない人は特に努めて『明朗』の徳目を磨いて致だきたい。 相手の悪癖悪業を嘆く前に脚下照顧して、自分が変われば世界が変わる(心の法則)を想い出して、軌道修正(人生の舵取り)を惜しまない貴方であるべきです。
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