【三観指針】

 

【三観指針】継続A

 

翻って地上世界の現状をみて見ると、物理的な制約に縛られた制限の世界が地上世界である…。

個性化した人間だからこそ物事の尺度も形そのものを拠り所としています。

例えば霊的世界観が高まるに連れて時間の観念が薄まるのですが、地上世界の物理的な進捗状況を個別の人間が認識する尺度(共通概念)として、一分一秒を刻む時間感覚が用いられているのです。

この共通概念としての時を刻む時間尺度が、個人的な人間生活を公共のものとして認識させるのです。

また霊的世界が高まるに連れて空間の概念が薄まるのですが、地上世界の物理的な占有状況を個別の人間が認識する尺度(共通概念)として、公共で扱う計測感覚が用いられています。

この地上世界の計測方法は霊的世界に於ける自由自在な感覚認識では通用しません。

霊的世界の無限霊域に対して、地上世界の有限領域は、占有範囲の増減が其のまま他者の占有範囲の増減に影響するという、物理的な損失獲得の結果を伴なうものであります。

こうした違いが霊的世界と地上世界には存在する訳ですが、霊的世界は霊的世界の認識尺度で良いですし、地上世界は地上世界の認識尺度で良いのですが、それぞれに混同して気儘に独りよがりの尺度を振りかざすと、霊的世界に於いても地上世界に於いても相入れない壁が出来ると言うことです。

こうした結果、霊的世界では住み分けが自然と確立して自由に生きて行けるのですが、地上世界は有限領域であるからこそ互いの領範侵犯は深刻な問題になるでしょう。

かくして地上世界に於ける無限永遠なる成長拡張には、時に異なった自由意思同士の相剋が起きてくるのです。

こうした地上世界を生きる人間が継続の理念を体現すると言うことは、物理的な計量の拡張ではなく、精神的高揚としての生命の生長でなければならないと言うことです。

これらのことから推測しても継続の徳性が深まるごとに心は豊かになるはずで、それと同時に物的欲得への執着も薄れて行くものであります。

ただこの徳性の流れを文字通りに表面的解釈して、徳育努力もしないわりには口先だけ達者な人間になると、公共では生き辛い片寄った人生に入り込む人も出てきます。

社会人として必用な協調性は悟りの高さ深さとは別次元の問題であり、個別に高める徳性に反して三相(人・時・処)に兼ね合った人格を使い分ける自助努力の方が徳性としては大切であります。

技量は努力を重ねることで高まってゆきますが、使い分けはリアルに実力の差が現れます。

コツコツと地道な努力を重ねることで、徐々に徳性を高め深めるしかありません。

かくして地上世界の特異性を正確に掴むことも重要な意義があり、社会形態や人間模様を観察しながら、魂の学びを深めて致だきたい…。

 

 

 徳性開発十大理念【判断】【継続】