継続五大要素

 

【 普 遍 】

 

継続の理念を体現するための五大要素の三つ目は『普遍』です。

尽きない繁栄と、秘境を目指す心…。

行く当てに制限の無い余地があり、人としての生長にも限りが無く、そこには普く広がり行く時空間が存在します。

いつも制限を付けたがるのは人間の方で、実相大神は常に無制限の宇宙を開放しているのです。

なぜ人間は制限や制約を付けたがるかと言いますと、個性としての自我の中に占有欲(自己所有欲・自己保存欲)があるからです。

もともと人間は霊界から地上世界に生まれ出た当初、肌着すら身に付けない無所有の状態でありました。

また地上生命としての終焉を迎えると、それまでに得た様々な所有物の一切を地上に遺して、天国への旅路(本来は魂の故郷への帰還)となるのです。

地上の物(物理的産物)は全て地上用の貸借物であり、何一つ天国へは持ち込めない…。

そうした地上産物の所有多寡に囚われる閉鎖的な心が、魂にも足枷を嵌めて無限生長への自由意志をも無くしている要因なのです。

しかし本来の霊的世界には制限も制約もありません。

終わり無く果てが無いのであれば、無限生長への努力精進は必ず報われるのです。

個人的な限界に対する諦めが出た時に暫し生長も止まりますが、また新たな気持ちで無限永遠に心が向いたなら、生命の無限生長が再開されるのであります。

何らかの個人的な制限や制約がある限り、継続の理念も閉ざされたままです。

貴方が継続の理念を体現するためには、自己限定の殻を打ち破る必要があります。

魂の生長を否定するような言動を退けて、勇気ある一歩一歩を着実に歩む貴方であれ…。

普遍なる霊的宇宙は、常に総ての生命を受け入れる寛容さを持ち合わせています。

人間が謙虚であるかどうかを測るのは簡単で、物事に対して持続する意志や行動があるかどうかを見れば一目瞭然なのです。

道が遠く果てしないばかりに、返って自己の存在が限りなく小さなものに見えることもある…。

しかしそれはそれで良いのです。

偽りの虚栄に騙されて自己過信をする傲慢(自我限定)こそ注意しなければならないのです。

むしろ生長の余地に果てが無いと自覚している人は、人間の命が地上(この世)だけではなく永遠に生き通しの生命(転生輪廻を繰り返す生命)であると悟った人なのです。

生まれ変わりを受け入れた者が目指す人生観は、前向きで建設的なビジョンを構築するに至るはずです。

そしてそれはやがて前世・今世・来世を含めた霊的覚醒に繋がるものなのです。

普く広がり行く宇宙に夢を描いて何処までも突き進む人間は、必ず霊的世界から守護指導を受けるのであります。

その心に愛があれば更に高次元の神々からも霊指導を戴くことがあるでしょう。

なぜなら高次元の神々は実相世界の住人(神)であり、無限永遠に繋がる高徳性を体現された実相神であるからです。

 

 

 徳性開発十大理念【判断】【継続】