【信念】実相流転(天⇒地)

 

【 休 息 】

 

『矢心』『唯心』『与心』からなる三大理念によって、信念の徳性は育まれますが、信念が脆弱となり何時の間にか見失なってしまうこともあるでしょう。

ここに於いて努力精進を怠ると瞬く間に信念はグラグラと崩壊し始めます。

むしろ此処からの徳目段階が信念の徳性の真骨頂になりえます。

ここで必要不可欠な徳目は何であるかと言いますと『休息』であります。

徳性開発は自発的な積極性を促がすものではありますが、その動的徳性を常に活かすためには適切なる静的徳目が必要になります。

高く飛び上がるためには一旦身を屈めて(エネルギーをためて)飛び跳ねるように、動的跳躍には適切なる溜めの時期(静的期間)が必要になるのです。

どんなに優秀な精密機械であっても、時期を見てメンテナンスを入れなければならない…。

物質世界(三次元世界)に存在するものには永遠の概念がありません。

そこに永遠性を盛り込むためには意図的な整備(メンテナンス)を要します。

人間の精神も三次元波動に取り巻かれている以上は、心して内的整備(心のメンテナンス)を施すべきなのです。

『休息』という徳目段階は高徳者が扱うからこそ意義深いものになりえます。

これは身体を休めると言うよりも心をクリア(休める)するために静的時期を持つと言うこと…。

信念の徳性は一心に集中し過ぎると弦の貼り過ぎた琴のように、いつ音色が琴切れるか解らないような危険な状態に陥ります。

高徳者たちは最後まで追い詰めることなく、適度な段階で箍を緩めながら難しい局面を打破しております。

高徳者であればある程、上手に『休息』の徳目を使い分けています。

そうして信念の徳性を維持継続させるのであります。

物静かでありながら芯のある常識人であったり、柔らかい性格でありながら常に的を得た発言をしたり、控え目に見えるが要所々々で率先垂範を示す…。

高徳者の信念はギラギラした自我我欲者からは程遠い性質であり、それは慧眼を持って時期を見る統率者的人格を表しています。

こうした高徳者の徳目段階は間違いなく客観視を伴なったもので、この客観視によりて他人の動向や性格も読み取れるが、そのまま自分自身の現状もリアルに眺められる境地にあります。

従って自らの信念を貫くに際しても環境と境遇を客観的に観察しているはずで、常に最適な時期を見限る目を磨いているのであります。

そのために必要な心的休息を徳目として携えていると言うことです。

だからこそ『休息』の徳目を単なる休みと受け止めないで致だきたい…。

信念の徳性を高め深めるためには足元を強化しておかなければならない。

普段の基礎研鑽があってこそ意義のある『休息』の徳目になるのです。

常日頃から謙虚に生きる姿勢があるからこそ信念は何処までも高まるのであります。

 

 

徳性開発十大理念【探究】【信念】