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【三観指針】 |
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【三観指針】信念@
それでは信念の徳性に於いての三観指針をお話しします。 信念を強く持ちながら、その信念を貫き通すためには、身の廻りの小さな問題を薙ぎ払いつつ大きな障害を踏破しなければならない…。 そのためにも一念発起して一つの道筋に全精神を集中し、その精神を継続することが理想ではあります。 しかし人間は生身であるがゆえに心は揺れ肉体は疲労するわけで、強き意志を間断なく継続することは不可能に近いでしょう。 けれどもそういうものだということを知っていれば良いのです。 その方が要所々々で原点に帰りやすいからです。 人間は好調期にはナカナカ我れを顧みないものなのです。 良き状態を維持したいであろうし、悪しき状態を予想したくはないでしょう。 信念を貫き通すためには蝿のごとく集ってくる不安や恐怖を吹き払い薙ぎ払う必要があるため、冷静に現状を分析することが少なくなりがちです。 そうした時には思いきって原点に立ち帰る勇気があればいい…。 何かに向かって前向きな勇気を抱くことは簡単です。 また不調時に道を変えることも安易であります。 しかし好調期に脚下照顧することが出来るのは高徳者だけであり、彼らにそれが可能な理由は、原点回帰の習慣化に成功しているからです。 原点に立ち帰る勇気は、日々の習慣にするなら自然な思考と行動になります。 最も恐れなければならないものは反省が出来ない人間になることで、信念の徳性の最大の難関はココにあると言っても過言ではない。 他人の言葉に耳を傾けながら更に咀嚼した精神として信念を貫けるならば本物です。 ここまで精神を高めるためには、やはり地道な徳性開発の基礎精神である謙虚の徳性が育まれていなければならない…。 この部分は他の徳性も同様で動かし難い事実であります。 全体像を把握しながら一本筋の入った常道を貫くのは高徳者の証明になります。 それが凡人には難しいし通常は無理な相談であります。 信念の理念を体現する高徳者たちには独特な雰囲気があります。 それは意志の強さとは裏腹に性格の柔らかさがあると言うことです。 他者の話をよく聞きながらも決して珠に紛れない智恵がある。 この智恵は実相世界を熟知した者のみが扱える神の子としての真智であります。 実相世界には本来の在り方が確かな智慧として示されていて、その智慧を読み取ることで正確な道筋を辿れるようになります。 地上世界だけが人間の総てではなく、実相世界こそ人間の本来の姿があります。 その本来の姿をこそ原点として、地上世界での環境や境遇にマッチした最適事項を選択し軌道修正しながら生きてゆくところに、信念の理念を体現した高徳者の使命感が存在するのです。 この使命感は地上世界では理解されないことが多く、時には偏屈者のレッテルを貼られたり、時代精神が幼稚であれば迫害の対象にさえなることもあります。 それゆえに単なる勢いだけの雄者ではなく、人間としての人格を高めた徳性求道者として、日々の基礎研鑽を怠らない努力が大切であります。
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