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信念三大要素 |
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【 矢 心 】
ここでは信念の徳性について語ることになります。 人間が心に抱く信念には邪まな意識が混じらない方が初心を貫徹しやすいことは事実です。 様々な思惑に意識を翻弄されて矛先を右往左往するようでは、自らの主体性がないまま有らぬ方向に誘導されるでしょう。 その誘導に従うことを自然の流れだと誤解しているようでは、意識体としての人間では居られなくなります。 もっとハッキリ言えば隷属的立場の奴隷と同じ人生を生きることになる。 もっとも意識的に判断した後に意図的配慮に於いて一時期を自発的に隷属的立場を受け入れるならば、立派な選択肢であると言えるかもしれませんが、戦略も戦術も無い戦いは物理的偶然の結果を受け入れるしか術は無いのであります。 それゆえに信念の徳性には三つの重要な要素があります。 理念に直結する徳性は五大要素として説明されておりますが、『や行』を司る信念の徳性は『や・ゆ・よ』の三大要素として語ることになります。 『や・ゆ・よ』の間にある『ゐ』と『ゑ』にも隠された意味はありますが、徳性開発に於ける信念の説明に於いては三大要素で十分であります。 【信念】の理念の三大要素の一つ目は『矢心』です。 矢を射るためには的が必要になります。 的の無い射撃は無差別砲撃であり、罪の無い善良な人々を巻き込んで大混乱に貶める愚行を演じるテロリストと同じであります。 また的は一つであり、同時に複数の的を射ることは出来ません。 二兎を追う者は一兎をも得ず…。 この古の諺には真理がありまして、通常の人間は二つの思念(おもい)を同時には扱えないようになっています。 潜在意識下には膨大な精神世界があって様々な思念想念が犇いていても、その個々の思念想念を取り出す出口(個人的思考回路)は一つしかない。 この事実を知っているだけでも良好な対策は得られるはずです。 また意志の強さは矢心への信頼度の深さでもあります。 必ず達成出来ると確信すれば、矢心は更に力量を増して目的目標に向かって邁進するでしょう。 その確信は神の子の自覚に繋がっている必要があります。 人間は心掛けに於いて複数の矢心(選択肢)を附帯同行することは出来ますが、矢を放つ段階では目前の的に対応した矢を放つ技量が望まれます。 この技量の部分が人間の徳性段階になるのであります。 また矢心は扱い方によって善にも悪にも用いられます。 こうした選択肢に於ける選矢眼を磨いておく必要もあります。 決して悪意(野心)に靡かず、善意(良心)にのみ加勢して致だきたい…。 実相大神の大御心に少しずつでも近付いてゆくことが徳性開発の本意であるからです。
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