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【秩序】実相流転(地⇒天) |
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【 観 念 】
社会秩序を取り戻すための段階論として『善識』『協調』『心学』『訓練』『証明』と語ってまいりました。 ここまでは個人的な努力徳目として育める段階です。 そうしてここからが社会秩序を本腰で具現化してゆく段階に入ります。 つまり人間社会には様々な個性派が密集しているため、正しい論理論証を心掛けていても一筋縄では解決出来ない問題が度々起こってくるのです。 それを一々悔やんだり怒ったりしている暇は無い…。 遠回りだと解っていても臨機応変に対策を練って一時期は正論を棚上げしざる負えない事態も多くあるでしょう。 心境の差は如何ともし難い問題ですが、諦めず粘り強くコツコツと進める気概が大切であります。 対人関係に於ける考え方の違いは、環境と境遇(生まれや育ち方)の違いだけでも顕著に現れます。 ましてや国交に於ける文化の違いは、永い年月を重ねて強固に根付いた歴史観の違いであり、簡単に打ち解け合える代物では無い…。 この事実をステップアップさせた取り組みで解決するなら、まず最初に相手の主義主張の論旨を正確に知るためには、相手の人生観(歴史観)を探究するところから取り組む必要があります。 相手の立場(心情)を理解した上で、此方の論理を重ね合わせながら最善の妥協点を模索するわけですが、この時点で慌てず騒がず冷静な大人の態度を貫くべきでしょう。 論理は自己主張を頑なに貫くためにある訳では無く、他の論説との協調融和を果たすために存在します。 それを自己主張の尊厳優位の為に論争アイテムとして扱う人は魂の境遇として未だ幼い子供である…。 このことは個性化に迷う現代人には特に注意が必要であります。 人間としての深みがないと対話が浅いため、常に挙げ足取りの否定論争を繰り返すことになります。 しかし魂の幼児の精神性の低さを無理やり押し上げるのも問題があり、むしろ現状を受け止めて局所的な論理・段階的な対話を心掛ける必要があります。 相手の現状の心境を読み取って、その心境段階をスタート地点として対話を重ね、会話の中で少しずつ相手の認識の幅(現状での限界ライン)を押し広げる…。 しかもそれを相手に悟られないほど上級者の徳性であります。 個性化には自尊心(プライド)が付き纏うため、魂の幼い人間は自己統制が難しいのです。 この部分は申し訳ありませんが、大人の対応が出来る人格者側が、未だ幼い心境にある相手の現状に合わせて致だくようお願い申し上げます。 こうして論理を調和させながら共通概念の質を高めてゆくことが『観念』の徳目になります。
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