【秩序】実相流転(天⇒地)

 

【 訓 練 】

 

 ここまで『善識』『協調』『心学』と語ってまいりましたが、社会秩序を取り戻すための次なる徳目は『訓練』であります。

訓練とは繰り返し努力を積み重ねることで、心身ともに良き習慣を身に付けるための地道な努力の結晶です。

良き習慣を身に付けるには、先に説明した『善識』『協調』『心学』の三徳目を踏まえる必要があります。

そうして良き習慣が身に付いたなら、想いに於いても行ないに於いても自然な振る舞いとして表現できることになります。

自他ともに認める良き人格は、想いに於いても言葉に於いても行ないに於いても無理なく無駄なく拘りなく表現される性質で、そのような心境まで高めるまでには普段の努力精進を怠り無く続け、更にその努力精進という言葉(気持ち)すら忘れるほど日々当たり前な習慣となれば本物であります。

古来の日本には修身という徳目がありました。

これは徳性を育むために日々行なわれるべき行動指針を遂行する(身を修める)ものですが、『訓練』の徳目は修身と同じ意味合いであると思って致だいて結構です。

高い志を有したなら、その目標に向かって黙々と歩むべきで、その初期段階に襲いかかる数々の難問を一つずつクリアーしながら、何処までも諦めず努力を継続して致だきたい…。

天才とは継続の代名詞であり、持続なき天才はメッキ加工された善良な仮面を被る怠才です。

心の法則から考えてみても、性格人格を含めて運命の改革を試みるためには、すでにマイナス方向(逆)に回っている歯車(運命)をプラス方向(正)に反転させるためには、それまで逆回転していた歯車を一旦は止めるために、どうしても物理的精神的な摩擦(様々な問題)が起きてまいります。

この摩擦に耐え切れないまま正しい努力精進を諦めた夢追い人が多く存在します。

むしろ運命の開拓には摩擦が付き物で、この摩擦(難問)が起きてくること自体が、正しい運命の開拓を証明する道標になるのであります。

不平不満批難反論ばかりで何ら行動に移せない似非知識人(有言不実行)にならず、小さくても地道な一歩一歩を大切にする徳者の道をこそ目指して下さい。

高徳者たちは普段は黙々と陰徳を積みながら不言実行を心掛け、必要あらば人のため国のために有言実行を貫いて、それが客観的に見て陽徳となるのであります。

良き習慣を身に付ける過程に起きてくる数々の問題は、徳性を磨いている人であれば事前に読み取れる未来であり、前持って見えている障害であるからこそ事前の準備が出来るはずです。

そうした事前の準備が出来ないのであれば、徳性開発の基盤である謙虚の徳性を今一度見つめ直す必要があるでしょう。

 

 

徳性開発十大理念【秩序】【感謝】