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【秩序】実相流転(天⇒地) |
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【 証 明 】
『善識』『協調』『心学』そしてそれらをベースとした『訓練』について語ってまいりましたが、真実の社会秩序を取り戻すための次なる徳目は【証明】であります。 この【証明】は結果ではなく、今まで語ってきた『善識』『協調』『心学』『訓練』を基にした心の投影であり、終わりなき経過の証しです。 秩序の実践は結果ではなく経過の持続であり、正しい心の投影(社会秩序の実現)による永続的な平安でなければならない…。 人間は努力を惜しまなければ逐次生長し続けますが、時には立ち止まって悩み苦しみ、時として挫折感の中で魂を退化させてしまうこともあるでしょう。 こうした様々な心境にある数多の人間が共同生活をしながら、更に移り変わりやすい人心を相手に自らも心の変革を余儀なくされるのです。 そのままでは居られない苦痛、退歩が許されない境遇(責任感)、ワガママは規制され機械のように市民番号まで銘打たれ、やがてまた心を見失うことがあるかもしれません。 そうして自然回帰運動が起こされたり、旧態への復古活動が興されたり、まったく新しい社会制度を始めたり、歴史は目まぐるしく変転してまいりました。 こうした社会制度の変化は、それぞれの人間の生命観の深浅(原点の異相)に原因があり、何が幸福の原点であるかを照らし合わせた際に人それぞれの答えが返ってくるのと同じ理由で、幸福原点の深浅が異相(相入れない異なった生命観)として壁を形成しているのです。 こうした異相を共通認識として統合するためには、人類共通の文化を共有しなければなりません。 そのために必要なものが秩序の徳性であり、『善識』『協調』『心学』『訓練』『証明』の各徳目段階の踏破であります。 正しい実践なき者に生長は無く、主義主張だけでは説得力も感じられず、多くの賛同を得て社会改革を果たす盟主は、高い徳性を有した人格者でなければならない…。 高徳者が何代も続かないことを理由にして民衆政治を固辞する愚行を改めて、高徳者を永続的に輩出可能なシステム(徳性開発)を早急に打ち立てるべきではないでしょうか。 そのとき初めて徳性政治による賢人制度が花開くのです。 ここでの『証明』という徳目は今だ個人的な徳目段階ではありますが、変転する社会情勢(複数の異なった境遇)に自らの意志で共存し使分けする霊性を身に付けることが主目的になります。 自己主張の投球術ばかりを鍛えてきた知識人たちは、相手の主張の意義を吟味できる捕手術も磨くべきで、球を投げたい子供ばかりではキャッチボールさえ成立しない…。 『善識』『協調』『心学』をベースとした『訓練』を重ねて、高き徳性を実践する『証明』の徳目を大切にする貴方であることを祈願いたします。
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