【れ】 

 

礼を持ち 節度を保つ 人となれ

 

 

親しき仲にも礼儀あり。

慣れ親しみは時に心を見失わせて、相手の気持ちを顧みることなく自己主張を押し通させます。

ここにある落とし穴は我儘(身勝手)そのものです。

この我儘が我欲に染められると、落とし穴は深さを増して底無しになります。

人間の人格を測る尺度の一つに自己統制能力があります。

これは自らの甘えや我儘を、時に応じ処に応じて使い分ける能力です。

親しくなればなるほど我が強くなる人は、残念ながら未だ魂は幼いままなのです。

また誉められれば誉められるほど図に乗る人も、衝動の奴隷化が進んでいる人なのです。

さらに煽てられれば煽てられるほど調子に乗る人も、自己統制能力が薄いと言わざる負えません。

丁度良い程々の所で切り上げる心掛けは万象に通ずる自己統制能力です。

臨機応変(主体的)に感情を現したり抑えたり出来なければ、生涯に於いて感情に振り回され、小さな障害から大きな事故などと隣り合わせの人生になります。

総てに於いて自己責任が付きまとうので自業自得ではありますが、こうした感情無統制人間は自分自身を客観視しないで、自らの心の投影である諸々の障害(事件事故等)の責任を他者に転嫁しがちであります。

やはり心の法則を真に知らなければ本当の平安は訪れないし、トラブルメーカーの周囲に障害が多くなる理屈も、心の法則を知れば頷ける事実であります。

感情に蹂躙された時に初心に立ち帰れる人は、自己統制能力が正しく機能しているのです。

そのためには馴れ合いの仲にも謙虚さが必要ですが、この謙虚さを履き違えると臆病になったり人間嫌いになったり、陰に籠って鬱々とした生活を続ける人も出て来ます。

自己統制能力(感情のコントロール)を意図的に磨いて、メリハリのある人間関係を構築する必要があります。

嬉しさ楽しさも程度を弁えて、美酒を嗜む愛酒家や周囲を気遣う愛煙家の如く、人生の達人になるなら嗜好も趣きの一つに数えて良いでしょう。

そこには他者への配慮(愛情)が見え隠れしているからです。

 

 

 

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