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18 樹木の調べ |
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あなたは木道という言葉をご存知でしょうか 人間にも 人の道と書いて人道といい 人が生きる道と書いて人生道というように わたしたち樹木にも 木が生きる道と書いて木生道というものがあります これを略して木道と云われております 人間においては 地上界では50年〜100年 霊界では200年〜500年 こうした周期で一般的な人間は 生まれ変わっているようですが わたしたち樹木の霊は 地上界では500年〜1000年 霊界では2000年〜5000年 このような周期で一般的な樹木も 転生輪廻を繰り成しているものです 転生輪廻の周期において 人間と樹木の年数の違いは何であるかと云いますと 人間は主体として人生を歩むのに対して わたしたち樹木は客体として 生物(生命体)を生かす働きこそが 木道としての歩みになると云うことでしょうか 人間と樹木には切っても切れない深い縁があります いやむしろ樹木は人間の分身といってもいいかもしれません それは大気中の酸素を通して繰り広げられる 人間と樹木の呼吸を見れば明らかな事実なのです 人間は呼吸をする際に 酸素分子(О2)を体内に取り入れ 活動エネルギーとしての燃焼作用に役立ち 体内の炭素(C)を導き出して 二酸化炭素(CO2)として体外に放出されます ひるがえって樹木は二酸化炭素(CO2)を樹内に取り入れ 樹木の生長に最も必要な炭素(C)を摂取して 酸素分子(O2)だけを樹外へ放出しているのです 小さな分子も原子も 個別に活動するからには 何らかの意志を持った生物(生命体)でありますから 人間の体内を廻る間に その人の記憶や 霊的なバイブレーションに影響を受け 辿ってきた人間の気持ちを知るものとして 体外へ放出されたのち 樹木の内に摂取され 樹体の一部として組成されるのです 言うなれば大樹は人間たちの意識の結晶であり あなたたち人間の分身分霊であるといえるわけです さて木道には 重要な三つの理念(働き)があるわけですが これはたぶん人生道としても 十分に参考になる内容であると思います 樹木たちは とりもなおさず 根を張るという地道な努力をするもので これは母なる大地と一体化して 水分や肥料を吸収し広く深く大地に根差すことによって 樹体全体をガッチリと支えるために行われる生命活動です この基礎的努力を日々おこたり無く続けることにより 樹齢何千年という大樹への道を目指すのです この事実が何を物語っているかといいますと あなたたち人間が何か事を成さんとする際に まず第一に足場を固めよ…ということを示しているわけです 軟弱な地盤では建物も危ういし 砂上の楼閣では存在すら維持できないでしょう 現在では根回しという言葉じたいが 誤って解釈されておりますが 人生道における根回しとは これすなわち人脈ということで 良き人脈の無い者は 大きな仕事を松任することは出来ないということです 二つ目の理念(働き)は 常なる生長ということで 間断なく生長しつづけることによって 本来の生命道には停滞は無いということを示すものなのです 人間が夜 眠っている間も 遊楽や快楽に戯れている間も 樹木は刻々と時を刻むように生長しつづけているわけで それによって持ち来たらすものは何であるかといいますと 繁栄という名の福音なのです 繁栄とは伸び伸びと広々と枝葉を栄え繁らすことであります かくのごとく わたしたち樹木の霊が 常に目指すものは無限生長であり 何ゆえの無限生長かと云いますと 次に語る三つ目の理念(働き)が わたしたちの本務(天職)であるからなのです 三つ目の理念(働き)ですが これはひとえに愛行という言葉に要約できるでしょうか 二酸化炭素を酸素へ還元して生物を生かすための循環作用 緑の枝葉を繁らせて心理的な潤いを与える印象作用 または紅葉や落葉を演出することで 大神への帰依を促す実相作用 こうした内容を愛行として言葉ではなく 実践行動(霊的震動)を通して伝播する目的が主であります 樹木の形をよく見て下さい この形と作用によく似たものを あなたたち人間は体内にもっているではありませんか 人間の肺の形は まさに樹木を逆さまにしたように配置され その逆さ樹木は二酸化炭素を吸入し酸素を供給しています (人間の視点では逆で、酸素を吸入し二酸化炭素を排出している) このように人間は体内に樹木を逆さに引っ下げて 生きている生命体であるのです そうであるならば わたしたち樹木の霊と同じように 樹木の理念を体現することが 無限生長と愛行とを施す過程において 多くの福音をもたらすことになるでしょう 人生においての健康と幸福のコツは実はココにあり 自然界の理念を如何に体現するかに関わっているのです これらの言葉に触れた あなたたち人間は わたしたち樹木の生き様(木道)を体現して始めて 息の長く豊かに栄えた人生道を歩んでゆけるのです 共生という言葉では まだ生ぬるいのです 人間たちよ 我れら樹木とともに 木道を歩まん… |