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20 陽光の調べ |
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【夜明けの戯曲】
宝石を散りばめた星々の交響曲がクライマックスを迎え やがて終焉の銀幕を降ろすかのように 東の空に広がりゆく白明が訪れてまいります 虚空に響き渡るプレリュード コーラスを伴なったイントロが流れ始めるのです 漆黒の闇は深いコバルトブルーに染まり 徐々に若々しい瑠璃色へと移ろってゆきます これが第一戯曲の奏楽です 水平線あるいは地平線に沿って 低く棚引く羽衣がユラメキはじめると 何とも言えない懐かしさが胸を打つでしょう そうそれは初恋のトキメキにも似ていて 手を伸ばせば届きそうだが 未だ届かない淡い思いのようにも感じられます これが第二戯曲の奏楽です 陽平線の一点より ひとすじの光が天空に向かって放射され いつしか太い光の柱を投げかけてまいります 聳え立つ天の真柱は その投射した光の柱を徐々に天空から地上へと降ろしてまいります サーチライトに照らされた地表は顔を紅潮させ えもいわれぬ喜びが浮かび上がってきます これが第三戯曲の奏楽です やがて瞼を開くように瞳を覗かせた陽光が 新たな一日の始まりを宣言するのです ゆっくりゆっくりと全容を現わしながら その瞳を閉ざすことなく この上ない微笑を称え 眼差しは万象万物わけ隔てなく注がれるのです それまで凪いでいた波は俄かに波立ち 静まりかえっていた小鳥たちも一斉に囀り始めます これが第四戯曲の奏楽です そうして生まれたばかりの太陽が 東の空に優雅な佇まいで浮かぶと 太陽は陽光を一際キラメかせます すべての生きとし生けるもの 数多の在りとし在らゆるもの それらのたった一つの生命とて取りこぼすことの無いように 人々も神々も知るところの最高の愛を行うために… 太陽は知っています 総ての生命が自分の存在を愛おしく待っていたことを… これが第五戯曲の奏楽です かくのごとく夜明けの詩は 五段階に変転します まさに最高のオーケストラであると云えるでしょう
【真昼の戯曲】
登りたる太陽は いそいそと南天を目指して 放ちたる陽光は 樹木を通して木漏れ日となり 湖面を通して浮漏れ日となり 草花を照らして明彩となり 大地を貫きて地熱となって あらゆる生命たちを愛するのです このとき鳥は歌い 虫は飛びか交い 木の葉は風を解して喜びさざめき 人も動植物も生きる意味を知るでしょう やがて太陽が南天に至りしとき その陽光は一段と輝きを増すわけですが それは照り輝き通すことによって その残照が長き夜をも響き続けるように ただ慈愛の心のままに照り渡るのです 太陽の愛には分け隔てはありません 太陽の愛に自己都合は有り得ません 総てを生かし 総てを育み 総ての生命を未来へと導くのみなのです 放たれた光の音は まるで大河の如く押し流されてまいります その中を生命の音(個性)たちが 五線符の上に無数に乱舞し躍動する姿が 音霊一大シンフォニーの様相ではないでしょうか あなたたち生命の音(個性)には たった一つとて不必要なものは無いと 太陽の大愛は常に光をもって語り続けているのです
【斜陽の戯曲】
やがて太陽が西の空に傾き始めるころ 陽光の色彩とともに 全地上を響き渡る曲奏までも変化させてまいります それは午前中の鮮やかな光から午後の懐かしき光への 見事とも云える速やかな移り変わりです 霊太陽のバイブレーションが成熟した曲奏を奏でつつ 総ての生命の心を 魂への回帰へと導くものとなります まさに成熟しきった太陽の終極に相応しい景観であります さらに落日を深め 西の空に低く沈むに従って まるで夜具を背被うかのように 夕焼けのベールを広げるのです その時の夕暮れの曲奏は ハーブ(竪琴)のような曲奏を呈して これが実は陰神(月天)へと バトンタッチをするための シンフォニーにおける橋渡しであります 太陽は常に 光と熱と霊的バイブレーションとを供給し続け 総ての個生命たちは その音光霊を身に受け留めて 自らも光の子であることを再確認するのであります あなたたちは間違い無く ひとり残らず神の子であり 光の子であるわけで たとえ外見がどのような人であっても その内部には太陽の愛を秘蔵している…
光の子らよ 闇の中で 自身を見失っても動ずるなかれ ただ我れ(陽神)を想え… われら光神とともに生きよ あなたの心の中にも 私(陽神)の分身分霊が存在する 勇ましく生きよ 美しく生きよ 限りなく優しく生きよ それが我が教えである… |