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27 集積と組成 |
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何事においても注意が必要なのが、怠惰や惰性からくる魂の停滞です。 これが拡大延長されると企業も国家も傾きかねないのです。 たいていの場合、革新的(諸々の改革)論理が潰される要員は、個々の保守的倫理の洗礼を浴びるからで、こうした保守派の大半は、怠惰や惰性に安住を決め付けた自己保身者たちの巣窟になっています。 彼らの論理を打破することは難しく、継続的な事なかれ主義(束の間の安全)には現実的な実績が存在するからです。 だからあえて危険を冒してまで改革を進める気心は芽生え難いでしょう。 しかも彼ら保守派はジリジリと身を狭められる現実に窮して、その困窮の責任(原因)を誰かに転嫁する愚行を繰り返します。 すべては本人たちの諸生活における、ぬるま湯に浸かった怠惰であり、現状に対して安易に満足する惰性(傾向性)が原因であります。 本来は人類の人口増加や科学進化に従って、それ相応の意識レベルも高めてゆくべきですが、個別思想における単位(個)の理論のままでは、増加傾向にある複数意見の統合などは限りなく難しいのです。 こうした時代背景において、根本理念としての『むすび』を実現してゆくためには、意識における細胞分裂が必要になるでしょう。 同じ目的で集まった団体(企業も国家も…)であっても、やがては様々な意見の相違で内部分裂したまま共存しているので、危急の題目でさえ延々と纏まらない…。 これは人間関係における徳育(人格形成)が無いまま多人数になった弊害であります。 だいたい一人のリーダーが人員を掌握しながら育てられる人数は、凡そ5人〜8人ぐらいです。 それぞれの人間には個別の心があり、背後関係(生まれ育った境遇)があります。 本来は一人の人間を育てるだけでも大変な大事業なのです。 それは家庭の中で両親が子供を一人前に育てる苦労を想えば理解できるはずです。 ましてや成人して完結した魂の傾向性を持った人員を徳育(善導)することは至難の業であるはず。 だからこそ各々のリーダーは人員の背後関係(性格や境遇など…)も、ある程度は知る必要があります。 そうした人間関係において始めて心根の通い合った信頼関係が築けるのであります。 信頼関係で結ばれたチームには後から同じような類質をもった人間が集まってきて、いつの間にか大所帯となります。 その時に徳高きリーダーは、その大所帯を細胞分裂させるはずです。 そうして数多に分裂した信頼関係を組成する(結ぶ)方が必要になってきます。 そこに更に徳を高めた統治者が必要になるということです。 こうした観点からみても徳性開発には終わりがないということです。 |