08 天地

 

世界各地に残されている神話伝承は、天地創造より始まります。

この天地創造の天地が何を指すのか…。

この回答が一番難解でありますが、最も重要なポイントでもあります。

旧約聖書では、始めに神は天と地を創造された。地は混沌としていて闇が深淵の面にあり、神の霊が水の面を動いていた。神が『光あれ』と云われると光があった。神は光と闇とを分け昼と夜と呼んだ。神は水の中に大空を造り、水を大空の上下に分けた。神は『天の下の水は一つ所に集まれ。乾いた所が現れよ』と云われて地を造った。

ギリシャ神話でも、世の始めはカオス(混沌)であり、そこからガイア(大地)が生まれ、ガイアはウラノス(天空)を生んだ…。

北欧神話では、始めは氷と炎があり、その間に大きな淵だけがあった…。そこから巨人ユミルと雌牛アウズンブラが生まれた。ユミルは後に生まれた神々に殺され、その死体から大地と天空が造られた。

エジプト神話によれば、始めに海があり、海(ヌン)から男神(アトゥム)が生まれ、男神はテフヌス(湿気)とシュウ(空気)を生み、テフヌスとシュウの間にゲプ(大地)とヌト(天空)が生まれた…。

バビロニア神話では、ティアマト(海の女神)の攻撃から神々を守るために英雄マルドック(神)が作り出され、マルドックはティアマトを破壊して女神の身体を二つに裂いて大地と天を作った…。

中国の三五歴記(盤古神話)には、天地は鶏子(混沌)の状態であり、その中から盤古が生まれた。陽かで清らかな部分が天となり、暗く濁った部分が地となり、その中間に盤古は居て一日に九回変化した…。

アイヌ神話には、まだこの世には何もない時、青海原の中の浮き油のようなものができて、それが炎のように立ち昇って空となった。そして後に残った濁ったものが固まって島となった。その島に気が集まって一柱のカムイ(地神)が生まれた。その一方で空の気からも一柱のカムイ(天神)が生まれた。

古事記の神話には、天地の初めのとき、高天原に成りませる神の御名は天之御中主神、次に高御産巣日神、次に神産巣日神。この三柱の神は、みな独り神なりまして、御身を隠したまいき。次に国若く浮き油のごとくして、クラゲなす漂えるとき、葦カビの萌えあがるものによりて成りませる神の御名は宇摩志阿斯詞備比古遅神、次に天之常立神。この二柱の神も独り神なりまして、御身を隠したまいき。次に成りませる神の御名は國之常立神、次に豐雲野神。この二柱の神も独り神なりまして、御身を隠したまいき。

 

 

 

18 徳性開発 【融和】