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28 むすび |
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古来より囁かれてきた『むすび』の在り方も、その核に中心となる高徳者が必要でした。 しかし歴史の流れの中で、高徳者が何代も続くことは難しい…。 これは時代背景の精神段階が高いまま、何百年も継続することは困難であるということを裏付けております。 どのような優れた帝王教育を継承しても、それを身に宿し育む側が何代も優れた人徳者を輩出されない事実は、営々と綴られた歴史が証明しています。 したがって真実の『むすび』の実現に競争原理を持ち込んではならないということであります。 徳の高下は競合では測れないのです。 徳性の判断基準は霊性でなければならないのです。 地上界の質量(物量)や知識量の差異、ましてや力量(学力・体力・精神力)の分量だけで測れるものではないのです。 分量の多寡は地上的見地であり、霊性人間からすれば幼稚な判断基準にすぎません。 むしろ『むすび』の本質を本当に悟るものは、自我事物を捨てる努力を惜しまないでありましょう。 |