33 金剛力

 

『津』の徳目は、個人の力量を超えて、大いなる力が今ここに結集することによって、人間業では考えられないような金剛力が発揮される徳目です。

個人技に捉われる人間には、とうてい持ちえない力量で、まさに神の力、神の生命が、そのまま現象界に展開するのであります。

たとえばモーゼが紅海を真っ二つに割った奇跡は、人間モーゼの個人的な力ではなく、霊性モーゼが大いなる神と一体化することによって成しえた御技であります。

奇跡を起こされたモーゼは、そのすぐ後に天なる父(大神)に心より感謝の念を捧げています。

真なる聖者は、起こされた奇跡を決して私しないで、大いなる神の御技であると認めて、心から感謝するのであります。

ただ自らの個性が一つのキッカケになりえたことをのみ喜び、ますます神行を深めるのであって、そこには奢りも高ぶりもありえないです。

そこに高徳者の清らかな人格が輝いているのであります。

 

 

 

18 徳性開発 【融和】