43 草薙剣

 

その昔、日本武尊命が東征の折りに、現在の静岡県日本平周辺で、当地の豪族に騙されて窮地に追い込まれたことがありました。

敵の豪族が放った野火に取り囲まれ、進退窮まったその時に、日本武尊命は腰に附帯していた草薙剣を抜き放って、自らの周囲の草を薙いで薙いで薙ぎ払ったのです。

そうして日本武尊命は、こちらからも送り火を放ったのでした。

そこへ何処からともなく神風が吹いて、日本武尊命の放った送り火を強風で煽り、その炎の勢いが敵の放った野火を追いやって、大火の波は敵に向かって襲いかかったのです。

そうして敵の豪族を追い払ったのでした。

どのような苦難困難の中に居る人であっても、自らが神の子として善意に生き、愛に生きることを諦めず貫くならば、そこには必ず神風が援軍となって吹き来るのです。

一抹の疑いもなく、神の心を我が心として生きる自信に漲っているなら、大いなる神軍は我が背後より加勢して、必ずや勝利へと導いて下さるのです。

もはや勝ち負けを超えた境地で、大きな障壁を吹き飛ばして下さるのであります。

 

 

 

18 徳性開発 【融和】