48 比較評価

 

始まりは何時も小さな一歩でいいのです。

その最初の一歩がある限り、次の一歩が有りえます。

その次の一歩が更なる一歩に繋げてくれるはずです。

自らの進退に何らかの栄冠を得たいと思うなら、そこにはまた諸々の苦しみが人生に伴うでしょう。

たいていの人生苦は自我に捉われるところから始まっています。

自己評価の多寡に右往左往して得られぬ幸せに不運を嘆くのが凡庸なる人間の性です。

他人と幸福を比べる浅ましさは自身の心を苦しめます。

古来より悟りの規定は、他者との差を取り去ることだと言われてもまいりました。

まったくそのとおりで人は人、自分は自分なのです。

人間が一つの目的目標に深く打ち込めない理由は、おおよそ他者との比較にあるのです。

『貫』の徳目を目指し、明日への階梯を歩み出す者は、他者との比較評価を捨てて潔く突き進む気概を貫かなければなりません。

 

 

 

18 徳性開発 【融和】