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60 懐の深い感性 |
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人間は愛の想いをどのように深めてゆくのか…。 この解答は人の数だけの方法論がありえるでしょう。 千差万別の個性がありながら何でもかでも一括りに纏めてしまおうというところに、個人的な苦しみが出ています。 もちろん自由意志が基本だからといって、我田引水的な強行は問題外ですが、社会人として最低限の規律を外さない工夫、これも高徳者の条件の一つに数えられます。 人としての倫理や、他者の人権や尊厳を踏みにじる言動、横暴な振る舞いや、倫理を欠いた自尊心など、普段の生活の中で忘れがちな(見失いがちな)道徳を、時には見つめ返す心のユトリも必要です。 足取りを顧みながら慎重に歩む方であるからこそ、他者の気持ちを配慮する生き方が自然と振る舞いになって出てくるのであります。 そうした歩みの過程の中にこそ、愛は限りなく深まってゆくのであります。 『深』の徳目は、懐の深い感性を育んでくれるでしょう。 |