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62 高徳者の真骨頂 |
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心の歪みが確認できたなら、すぐさま足取りを顧みて、基礎研鑽である平衡(調和)・奉仕(謙虚)の徳目に立ち返るべきであります。 『深』の徳目においても、自発的に心を深め、それでいて自己の意志にて想いを解除する心的技術が要求されます。 悪意にばかり精神を深めていては、何のための徳性開発なのか、甚だ疑問を残すばかりなのです。 方向付けが歪んだと認められたなら、躊躇なく踵を返して一から遣り直すのみです。 そうした心の使い分けじたいが、高徳者の真骨頂であるといえます。 このように想いを深めるも解除するも、自分自身の主体性で選択できる人だからこそ、正しい神的軌道を突き進んだ魂の深化を果たせるのであります。 やがて誰も追い付けない高みにまで精神を深めえたことに気付く日がくるでしょうが、そのような心境に立った徳者には、もはや奢りも高ぶりも存在しえないでしょう。 他者との優劣は本来の見地からするならば、誠に心境の低いレベルにあるからです。 |