75 基本姿勢

 

『無』の徳目は現象の『無』を仮存在として認め、そこから人生の智恵と教訓を弾き出し、さらに高邁な真実を掴むための礎とすることによって、無の中に存在する実相を、現象世界に正しく現わし出すのです。

こうした過程で道を踏み外したり見失ったりしたなら、『無』の徳目の基礎研鑽である、『瞑想』『もとめ』に立ち返り、また地道に一歩づつ歩み始めればよいのです。

道は長く遙かに続いているので、先を急いで足元を忘れれば、浮草のように虚しく漂う人生で終わってしまいます。

しっかりと大地に根を張り、安定な地盤を築きながら遙かなる高みを目指して下さい。

遠くまで行かんとするものほど、事前の準備に時間をかけるものです。

そうして静かな歩みを重ねるはずです。

自我我欲に染まるものは自己吹聴や誇大表現で他者の目を引きたがるのです。

つまらぬ嫉妬や怨恨を受けて、足元を掬われることが多くなるのです。

ゆえに徳高き者は基本姿勢が謙虚なのであります。

 

 

 

18 徳性開発 【融和】