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82 段階的進化 |
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自由というものが歪めて解釈されて久しい昨今ですが、この自由に個別意識を盛り込んだのは地上を縁とする学問でした。 一つの物事を正確に判断するためには、何かしらの基準となる尺度が必要になります。 その尺度の一単位を個性とした諸派が台頭して、地上的な自我がメインとなる思惟が蔓延した20世紀の文明でありました。 その文明は個人を基準とする人権を説き、個性としての幸福を追求したわけです。 このことに関しては何も悪くはないのですが、個性の尊厳こそ絶対だとする主義主張が、強いては20世紀の個性文明の終焉を急がせた元凶でもありました。 この個性の尊重が人間の自由意志にも入り込んで、いつの間にか自我による自由が主流となりつつあったのです。 本来の自由とは神の子としての自由であり、その本質において自由そのものにも段階的進化がありえるのです。 本当の自由は自我が薄まるに従って、神の子としての『由』になるのであります。 |