85 自己反省

 

『由』の徳目を磨いてゆく間に、何かしらの障害が行く手を遮るならば、迷わず脚下照顧して自己反省に入るべきです。

そうして長々と暗部に滞在しないように、いち早く解決策を掴んでおく必要があります。

たいていは自己の心の内部から浮かんでくる自我に原因があるわけですが、こうした利己心の魔(自我)は、その正体を隠したまま外部からの援軍(誘引)を誘き寄せるのです。

正しい自己反省に慣れている徳者であれば、その犯人(根本原因)を正確に見い出しますが、反省の習慣が無い人たちには、心の迷妄に霧が立ち込めた部分は反射的に避けて通ることが多いです。

そのため十分な自己反省をしないまま、さらに窮屈な鎧(自己限定)を着込んで身動きが出来ないまま苦しんでいる…。

こうした方は残念ながら『由』の徳目を暫く後回しにして、その基礎研鑽に当たる『信頼』『ようき』の徳目を磨き直すことをお勧めします。

基礎を固めるということは、徳性開発において最も大切な行法になるのであります。

 

 

 

18 徳性開発 【融和】