|
86 優先順位 |
|
その逆に『由』の徳目が順調に磨けたならば、諸生活においても融通無碍な展開がありえるでしょう。 それは水面に浮かんだビーチボールのようなもので、少々の波風が押し寄せても、あえて刃向うことなく身を任せて、むしろ相手の力量を追い風(味方)にして難なく乗り越えてゆくのであります。 悪意で上から押さえ込まれても、水圧で上空に跳ね上がるビーチボールの如くに、災い転じて福となるのです。 そこには利己心に繋がる囚われや拘りが無いため、悪意に対しても怒り心頭することはなく、相手の立場を洞察しながら、その居たたまれない心情を理解するのです。 そのため高徳者たちの基本的な立場は受け身となり、相手の動向に合わせながら、その傾向性を正確に分析して、段階的優先順位を踏まえた解決策を模索するのです。 そうして常に早合点せず、じっとタイミングを計りながら最も適したポイントを見い出すまでは、気長に時期を待つのであります。 |