09【忍耐】

 

人間は物資世界に生まれ

地上界で生きるからには

一人では生きてゆけない

互いに足らざるを補い

生かし合い助け合う中に

多様な愛を深める縁を

大切なキッカケとして

大神は用意されたのだ

 

しかし他者を顧みず

自我に固執する者たちは

欲得の連鎖を断ち切れず

我儘な素行を繰り返して

他者に対する配慮もなく

自らの感情の奴隷となり

衝動に支配されるのだ

 

感情の主は自分である

様々な想いを吟味して

より良き想いを選別し

徐々に徳性を高める為に

日々苦慮する貴方であれ

 

徳性が高まったとて

惑わしは無くならず

むしろ高徳者にこそ

悪なる大物が襲いかかる

殆どの求道者たちは

志し半ばで心を乱され

潰されていったのである

 

徳が高まるに従って

強めねばならんものは

耐え忍びの精神である

しかしこれは一日十日

半年数年では完結せず

終わりなき努力である

人の為に生きるのなら

日々の積み重ねを怠らず

耐え忍びにこそ強くなれ

 

本来の忍耐の徳目は

高い位に輝いている

これは装いや仮初めでは

当初から太刀打ち出来ず

何物にも打たれ強い

強靭な精神を身に付け

更に育むべき徳目である

 

高め得た忍耐の徳は

魂に刻印するがゆえに

貴方の来世をも助ける

誠に心強き精神としての

魂の傾向になるであろう

それが守護霊の導きだ

 

貴方よ失敗が重なっても

失望せず前向きに歩め

むしろ小さな敗北からは

数々の教訓を得られる

集積した訓示を楯として

大局面でこそ勝利せよ

難敵には勝を急がず

負けない工夫を凝らせ

そこにこそ忍辱の精神が

育まれてゆくのである

 

耐え忍びにはコツがある

まず運命を受け入れよ

次に小さな範囲から

徐々に慣れるということ

さらに慣れ親しむ範囲を

地道に広げるということ

忍耐を習慣化できたなら

強靱な精神が構築される

そこで最も重要なものは

感謝報恩の気持ちである

 

それは小さな歩みでいい

時には投げ出してもいい

泣き濡れてもいいから

自らの意志で舞い戻り

運命に立ち向かう勇気を

貴方の歩みの友とせよ

 

神々は常に見守っている

貴方と供に歩んでいる

常に情況を把握している

時には黙して手助けせず

流れを見守る時もある

それは貴方の忍耐力が

育まれている最中だから

その主体性を尊重し

万全の信頼をするからだ

 

 

 

19 徳性開発 【積極】