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12 解説【光明】 |
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古事記の神話によりますと【天地の初めの時、高天原に鳴りませる神の御名は、天之御中主神。次に高御産巣日神。次に神産巣日神。この三柱の神は皆、独り神なりまして、御身を隠したまいき】と書き記されています。 天地創造の太初には既に三柱の神々が存在された(鳴りませる…神威が鳴り響いていた)と言うことです。 もともと実相世界は始めなき初めであり終りなき終りであります。 大神の真理(ひかり)は光るべくして光り、何物にも遮ることが出来ない真実の光源であります。 光と影を想定する二元論や多元論は、相対の世界(複対の世界)でのみ展開する相対観であり、この相対世界は個性化が進むほど影が濃くなり、固定的な形態(魂の自由性を失う…)を現してきます。 これは光源(実相)に近ければ近いほど魂の自由性が高く、光源(神の子の自覚)から遠ければ遠いほど個我が強まって魂の自由性が低くなると言うことです。 利己主義による個性化は、他者との意思相違によって相互に葛藤を生み出し、主権の自由を求めるわりには魂の自由性を失って煩悶している…。 偽りの繁栄を経験した20世紀は、個性の尊厳を極端に追求した時代でありました。 自分だけの影(実績)を残さんと、先人の影の上に更に大きな自分の影を重ねることに奔走していたのです。 いつしか地上世界は欲得願望の狭霧に覆われ、実相世界からの光明が届きづらくなったのです。 それに対して一番の被害者は地球そのものです。 心無い人間による森林伐採や河川海洋大気汚染、水脈や石油資源の乱採取、武器兵器を使った戦火を繰り返し、核(原子力)の脅威にまで晒されているのです。 これでは自然災害が多くなっても仕方ありません。 地球は真実の光(実相世界からの光明)を欲しています。 その光を遮っているのが人間の欲得願望であります。 地上世界に蔓延する個性化は否定されているわけではありません。 個性を純粋個性として実相世界から光を通すフィルムになるなら、個性化は彩りとなって地球を輝かせることになります。 数多の個性を魂の進化と調和に適した方向で発揮すれば、相対世界である地上世界にも神の光明が降り注ぐのです。 個性化が進んだ時代に於いて最も大切な真理は【むすび】であります。 実相世界は光一元(光のみ在り)の世界であり、総ての生命が最善最美最愛へと向かい合って魂の進化を続けています。 貴方が光明の徳目を目指すのなら、何処までも現状に満足せず、常に実相世界の光明に向かいて、魂を高める努力(純粋個性を磨く努力)を怠らないことです。 そして受けたる光明を決して私欲(わたくし)せず、進んで周囲に放つことです。 貴方も世を照らす灯台として、自我の翳りに嘆く人々の心に、実相の光を灯してゆくべきなのです。 貴方も実相(真理)の点灯者である! 実相の点灯者は心の扉(岩戸)を自分の意志で開閉できなければならない…。 人・時・処に応じた使い分けこそ、高徳者の扱う徳性でなければならないのだから。 |