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18 解説【理性】 |
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最高の理性者は常に実相大神であります。 人類最大の貢献者から過去最悪の堕落者まで、誰一人として見過ごすことなく見捨てることなき大神の慈愛に、人間は間断なく見守られ導かれています。 それは魂の尊さに於いて平等であり、努力の度合いに於いて公平な観点なのです。 平等と公平は、何方に片寄っても不完全です。 人類の歴史上に理想郷が少ない理由は、平等と公平を理性的に把握しきれなかったところに原因があるのです。 野に咲く花の美しさは種別の高下ではなく、咲かんとする意志と内部から湧き出る生命力です。 その花弁の一片ごとの光沢を持ち寄って、全体の美景を彩っている…。 そこに老若はあれど、それぞれに貴い意味があり貴重な生命力が滲み出しています。 その一つ一つを正確に評価できるのは実相大神だけなのです。 人間が永い転生輪廻の過程で真に学ばなければならないものは、寛大なる大神の理性(大御心)であります。 何時の時代も理性無き者は他者批判を繰り返しています。 批判の極致は手段方法深浅こそ違いますが排他消去抹殺でありました。 相手の意見の成否を黒白採決するだけでは、進化の過程など在り得ないのです。 どの辺りまで正統性が現れているかを、検証し論証する賢人の育成から始めるべきなのです。 単に学識だけに頼ることなく、人間の霊性(心)を深め、ある程度以上の真理を悟った高徳者が一人でも多く輩出されるべきでしょう。 現状の地上世界は、目先の欲得願望に翻弄された迷妄者たちが、それぞれの利権を守るための片寄った法を立て、その法の下に高徳者の育成は結果的に阻まれ排斥されてまいりました。 正しい人間教育(礼節・精神訓示)の無い国に未来はありません。 人間を動物と同種だとする学説は、そろそろ人類知識上からも超越しなければならない…。 自らの心の在り処を失った人間が高邁な理想を描けるはずもなく、繊細な人間関係紛争の綾糸を解き放つことも出来ないのです。 この知性の時代に心の法則を義務教育で教えない理由は何故か? こうした疑問が湧いてこそ、人類の未来に小さな灯火が灯るのであります。 人間は動物では無い…。 心こそ人間の本来の姿を知る道標なのです。 未だ知られざる実相世界の扉を開いて、人間の理性を高める先にこそ、宇宙時代を迎えた霊性人間の未来科学は現実のものとなるでしょう。 理性は結果ではなくプロセスです。 結果は後から取り繕ったり形作って装うことも出来ますが、プロセスは隠しようのない魂の傾向性であります。 ですから結果だけを評価するシステムは不完全なのです。 経過をこそ冷静な心眼で検証できる人格者をこそ、各処のリーダーに据えるべきなのです。 相手の現状の心境に合った内容で知性を使い分け、本人の主体性を潰すことなく軌道修正させられる霊性能力を、理性の徳目段階にある高徳者たちは持ち合わせています。 これは大切な技法であり真なる対機説法であります。 未だ魂の幼い相手には初歩的な手順を語り、高度な歩みを続ける者には高邁な理想を語り、道半ばの方々には段階的真理を伝えて自助努力を促がす…。 言葉には限りがなく規制もないが、相手によっては相手の現状に於ける言葉の規制が出てくるのであります。 そうした観点からみても理性の高徳者は、対機説法を駆使する教育者でなければならないのです。 |