16 仁徳 @

 

仁徳を語る場合に大切な要素は何であるかと言えば、間違いなく魂の転生であると言えるのです。

転生輪廻を受け入れられなければ仁徳は単なる借り物の着ぐるみで終わってしまいます。

どんなに素晴らしい着ぐるみであっても、物質世界の俗物に他なりません。

物体としての形だけに拘ると永遠に仁徳の本意が掴めないでしょう。

それゆえに魂の転生輪廻を前提として仁徳は育まれることになります。

人間の生命が此の世限りだと誤信するからこそ、人は刹那的人生を決め込むのです。

場当たり的な楽観主義者は人生の達観者ではなくて、徳性求道者からすれば落観者(堕落者)であります。

徳性には慈愛と智慧が必要不可欠であり、実相世界に通ずる真実を掴むためには時間も空間も超越してゆくしかないのであります。

つまり人間の生命は永遠に生き通しである…と確信してこそ、仁徳の基礎精神である謙虚さが発現され、そこから真なる調和と繁栄が齎されるのであります。

有限の世界(三次元世界)に生きながら、無限と永遠とを体現することで、仁徳としての器創りが形態を超えた変幻自在な生命的徳性として構築されるのです。

従って仁徳を形成する段階で物質的な価値観は余り重要ではなく、価格の高下に左右されない精神的安定感が、真なる魂の進化向上に繋がるのであります。

高給取りに価値観を置くよりも人間としての素養の高さをこそ目指すべきであります。

仁徳なき高官職は単なる事務職と同じであり、人間としての本来の器(徳性・神性)を感じられなければ、一国の主と言えども事務的役割ほどの力量しか感じられないでありましょう。

そうしたリーダーに大切な政権を委ねられるはずもなく、仁徳なき国家は常に国政が乱れて人心が定まらず、社会的協和が薄い国体は、やがて地球上から消滅する運命にあります。

いつの世も真なるリーダーをこそ望まれながら、為政者に蹂躙された歴史が累々と繰り返されました。

時折り来臨された光の天使達が時代の軌道修正をされましたが、高徳者を連綿と継承させるシステムの構築は未だ完成されていません。

それは人徳を仁徳(神徳)として追求せず、物徳としての付着物に価値観を走らせた誤信が永々と続いたからなのです。

人間の生命価値を忘却して他の付着物に頼る愚行を常態化して、それを正論としたことで益々依頼心は人間の精神に悪巣を張り巡らせ、心的領域に煙を撒き散らしたのであります。

薬剤に頼る健康管理や財産に頼る人生設計。

装飾に頼る美的感覚や権利に頼る社会風習。

刑法に頼る人間関係や腕力に頼る上下関係。

霊性の時代を迎えた人類は、そろそろ軌道修正しなければ手遅れになるほど精神世界は切迫しつつあります。

 

 

 

20 十大理念 【仁徳】 【新生】