19 感謝

 

新生とは『新たに生まれる』ということです。

過去の苦痛を何時までも留めず、新たな気持ちで再スタートを切る心持ちです。

しかし蟠りなく気持ちを整理することは難しく、大抵の人は心の何処かにクイ(後悔)を残してい ます。

そのクイ(後悔)を完全に取り除くには膨大な時間が必要になります。

なぜなら本人の魂の傾向性ゆえに起こされた課題であるため、原因の大本を探れば、やっぱり本人の元に行き着き辿り着くからです。

因果の理法は万人が逃れられないものなのです。

たとえ高い徳性を有した人であっても、因果を覆すことは出来ません。

これは真正面から受け止めて横綱相撲をとるしかないのです。

受け止めた魂の課題(傾向性)を如何なる意味あいとして背負うのか…。

ここにこそ人徳としての真価が問われるのです。

そうしてその背負い方(意味あい)によって、その後の人生に於いて同種の問題が、逆風(向い風)になるか順風(追い風)になるかが決まってきます。

こうした運命の起点に当たるものが『感謝』なのです。

『感謝』の心は悪痕を善根に変える程の力があるのです。

ここには正しい反省が必要になりますが、心を入れ替え遣り直す起点(キッカケ)になるのは『感謝』の心以外の何者でもありません。

運命の良し悪しを主体的に受け止め、その後の人生に活かしてゆく原動力は『感謝』なのです。

だからこそ新生を臨む者に必要な五大要素の一つが『感謝』なのであります。

人生には困難が付き物ですが、人間の生長は困難を克服することで成し得るのです。

『感謝』の気持ちで事に臨む者には、困難に喜んで戯れる心持ちがあります。

目先の問題を乗り越えることで、一回り生長した自分に成れる…。

そう思えれば困難は自分の魂を鍛える砥石になります。

そのような人には四方八方から押し寄せる風は、すべてフォロー(順風)に代わるでしょう。

かつて日本武尊命が神風を起こした奇跡は、敵による策略(焼き討ち)を我が身の試練と受け止めた心意気にあったのです。

こうした試練を喜んで受け入れる人には、自分自身の生長を促がす何者かに対する『感謝』の気持ちが根底にあるはずなのです。

新生の徳性を体現するための五大要素の一つ『感謝』を、貴方の人生の友として附帯されますように…。

 

 

 

20 十大理念 【仁徳】 【新生】