24 反省

 

新生の局面には一つのサイクルがあります。

常に新たに生まれるということが新生サイクルではありますが、その途中経過を一段づつ着実に踏みしめる必要があります。

まず最初に取り組むべき作業は『反省』です。

ここで言う『反省』とは顧みるということであります。

現代は文学の興隆期でありますが、知識を積み重ねた文学が主流となり、文章を形作る言葉の一つ一つが、文字道理の狭い意味あいとして羅列されがちですし、読み手の読解能力に於いても言葉の持つ意味あいを限定した範囲内のみで認識しがちであります。

これは何が原因かと言いますと、現代の文学が物質世界を外部から観察(見る)する文学に片寄っていることが大きな原因になっています。

本来の文化の使命(文学の役割)は精神世界の開示でありまして、より深き豊かな心を得るためであり、その豊かな心を他者(とくに後世)に伝える手段方法でもあったのです。

物質世界は現象の遺物(結果)であり、根本原因が経過(プロセス)を経て現れた現状であります。

因果の法則は総ての現象に存在し、必ず根本原因となるものがあり、あらゆる経過を経て現状としての結果を現しているのです。

つまり根本原因と結果は、それぞれ一つでありますが、現象としての結果が現れるまでの経過(精神プロセス)は無数にあり、様々な想いが交錯しながら時を経て現象化するのです。

この経過(プロセス)は心の内部に存在するため、他者からは見えないシークレットゾーンですが、自分の心の内部でありながら自ら見ようとしない人々が地上世界には増えてきています。

自己反省が出来ない人々は心が物質化しつつある人々で、肉眼で見えるもの(結果)しか認められない偏狭者であります。

こうした人々は自我が強く、とくに自尊心が人一倍高く、それでいて傷付き易いのに痛みに弱い(堪え難い)性格を持っています。

そうした病的な精神を他人に知られたくないがために他者批判を繰り返したり、精神面の弱さを隠すために鎧(身形・装飾・地位名誉など)を纏いたがる性格も見え隠れしています。

また自分の精神面の悪痕を認めたくない思いが強すぎると、反省回顧など縁のない人生となり、現実しか見えない結果主義者は他者の言動が理解出来ないと小言や苦言が多くなります。

深層心理を知れば知るほど自他ともに理解度が深まります。

だからお互いの本当の気持ちを理解した上で言動に移るのが正しい順序なのです。

本当の意味で相互理解が出来たなら相手に対する小言や苦言は影を潜め、むしろ何も言わないことが多くなります。

なぜなら他者を裁く前に、自らも改めるべき根本原因が釈然と見えるからであります。

ここにこそ自己反省の重要性があるのです。

反省回顧する者を根暗な性格であるように言う人々も居るようですが、自身の心の内部にある隠蔽部分を見ることもない人々には理解し難い問題です。

本来は総ての人間が神の子です。

神の子であるならば自己の精神世界に染み付いた汚れや歪みを進んで清掃除去するはずです。

そうして実相世界から挿してくる大神の光を我が内部から純粋に顕現(現象化)させることが、神の子としての正しい証明になるのであります。

これが心の世界を光明化する本来の道筋でなければならない…。

したがって新生の局面を迎える最初の作業が『反省』であり、心の内部を顧みる習慣を身に付けることから始める必要があります。

 

 

 

20 十大理念 【仁徳】 【新生】