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01 賛嘆 |
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優美の徳性を想う時に、最も参考になるものが自然界です。 しかも日常では触れられない程の、人里から離れた奥の奥地に存在する聖地であり、簡単には近寄ることさえ難しい程の未踏の地に存在する大自然であります。 優美とは『優しく』『美しく』と書き連ねてありますが、本当の優美の理念そのものには厳しさや恐れ畏み…などが、根底には流れています。 本来の優しさ美しさを貫くためには、己れに対する甘えがあっては維持出来ないもので、大切な人を本当に守りたいなら、自らの欲得願望を捨て去らねばならないのです。 ゆえに優しさ美しさを追求する者は御魂磨きを怠ってはならないと言うことです。 この【優美】の徳性の五大要素は《賛嘆》《神聖》《崇高》《清楚》《荘厳》であります。 まず最初に《賛嘆》ですが、真実の優美の理念には非の打ち所がない程の精密さと均整、そして安定と信頼があります。 これは人為的機械の巧みな技でさえも実現出来ない神の境地であり、その優美の理念には他生命に対する無尽蔵の愛が溢れています。 無尽蔵の愛には見返りを求める気持ちがありません。 自らが欲するものは何もなく、ただ与える愛に生き、他者を生かす愛に生きるのであります。 太陽は全宇宙空間に光と熱とを放射しますが、自ら放射する光と熱とを得ようとはしない…。 その勇ましさ潔さに賛嘆するしかない…。 無尽蔵の愛を放つものが利己的意識を行使すれば、自らの光に我欲の蓋(欲得願望)をもって閉じ籠もり、やがて愛他の精神は枯渇して周囲を闇に落とすことになります。 優しさ美しさも同様で、そこに柔らかさや煌きを感じる本当の正体は、見返りを求めない心の潔さであり、優美の徳性を堅持する者の精神の強さを物語っています。 何も求めない無償の愛には賛嘆の想いが湧いてまいります。 その賛嘆の想いすら受け取ることなく眈々と行なわれる自然界の愛行に、人類は感謝してもしきれない恩恵を戴いています。 しかし人々は自分たちを生かす本当の正体に気付くことなく日々の生活を繰り成しています。 それに日々気付く人が居るとすれば、優美の徳性を磨いている求道者たちです。 おそらく彼らは朝起きた最初に生かされている我が身の命を、自然界を統べる神々に感謝することから一日が始まっているはずです。 本当の意味で賛嘆に価するものは、見返りを求めることなく与える愛に生きています。 だからこそ賛嘆は感謝の言葉となって、尊敬と信頼の想いを実相大神に捧げることになるのです。 優美の徳性の五大要素の一つとして《賛嘆》について語ってみました。 |