02 神聖

 

優美の五大要素の二つ目は神聖です。

本来の優美の理念は優しさに於いても美しさに於いても不安定なものは一つもなく、神界の優雅な佇まいを想わせるような完全円満な雰囲気を醸し出しています。

それに触れた総てのものが深い感銘を覚え、生命は活気凛々と命が漲ってくる…。

それまで閉ざされていた固い扉が開かれたような解放感。

瞬く間に濃い霧が晴れ渡ったような爽快感。

こうした心の廻向を促がすものが真実の優美の理念には存在します。

そこには神々の息吹きが満ち足りているからです。

徳性開発に於ける優美の徳性も目指すものは只一つ…。

神の子としての神性開発であり、本来の魂の原点を取り戻すための神性復古であります。

総ての生命の産みの御親である実相大神は限りなく優しく、極みなき美しさを放ちながら、可愛い子供たちを見守り導いています。

常に柔らかな微笑みを湛えながら両手を広げて待ち望んでおられます。

いつでも飛び込んでおいで(帰っておいで)…と。

その大神の御手の中に(懐の中に)素直に飛び込んでゆけばよいのです。

そうして本来の神性を取り戻したなら、また自らの使命役割を果たすために再び旅立てばよいのです。

どうしても人間は地上世界で生活を繰り成すうちに本来の神性を見失いがちであります。

そうした時に普段の生活から目を転じて、雄大な自然界に触れる機会(自然の中で魂を遊ばせる機会)があれば良いと想えます。

自然界は凛とした営みを続けながらも、ゆったりとした時の流れを通して、人間が忘れかけた大切な何かを想い出させてくれるはずです。

青い空の調べの中には高邁な理想がある…。

雲の行き交い、風の囁きの中には心の調和がある…。

山岳の佇まいには魂の安堵(心の平安)がある…。

海原の旋律には遠い昔の望郷が蘇る…。

湧き出ずる清水に心を洗われ、大河の流れに勇壮を想う…。

凛立する樹木に憩いを感じ、可憐な草花に喜びを感じる…。

サンサンと降り注ぐ太陽の光に揺らぎなき希望を覚える…。

自然界の愛が、無尽蔵の癒しが、疲れ果てた気持ちを浄化してくれるでしょう。

本当は人間も自然界の一部ですが、近代化(機械化)の中にドップリと浸かっている間に、何時しか人間は機械の一部として取り扱われ、自らにも制限の鎖を嵌めて雁字搦めの人生を歩みつつあります。

科学の進歩と魂の進化を共存させるには未だ時代が幼い状態ですが、それらを一体化させるためには徳育が必要不可欠です。

そのために徳性開発は説かれているのであり、時には自然界を統べる神々の無言の教示を受け取る機会を努めて持つべきなのであります。

 

 

 

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