04 清楚

 

優美の徳性の五大要素の四つ目は清楚です。

清楚とは、飾り気のない清らかさを感じさせるような、女性的な美しさだと言われています。

優美の徳性を構成している五大要素の一つに清楚があるわけですが、この清楚という要素は優美の理念にとっては大切な一要素なのです。

人は優しさを貫くためには自分自身に厳しくならねばならないし、美しさを貫くためには自己内部外部浄化を怠ってはならないのです。

そこに甘えが出てくると汚れが付き、虫がわき、深刻なシミとなって蔓延ることになります。

自然界を見渡してみて下さい。

大自然の美しさを維持するために、時には嵐を呼び豪雨を呼び、時として大地を揺るがしてさえ大浄化を敢行します。

人間の身体も同様で、消化器官の働きや新陳代謝作用によって、体内に必要なものと不必要なものとを選り分け、身体にとって不必要なものは体外に排出するようになっています。

こうして本来の調和が保たれた美しい身体を維持しているのです。

ところがその調和が崩れると人間は様々な病気になったりします。

その時に自然治癒(体内浄化)が発動するものですが、この自然治癒を邪魔するものが心の病なのであります。

心の病とは何かについては膨大な説明を要するので別の機会に譲りますが、簡潔に表現すれば謙虚さを失った人間に対する魂の叫び声(警告)なのです。

ここでまた自然界を見渡してみて下さい。

大自然の浄化を敢行している最たるものは水の流転です。

山間の奥地に湧いた清水が、支流を抜け大河となって流れて大海に注がれます。

そこから太陽の熱と光を受けて温められ膨張して気化蒸発して雲となり、風に流され雨を降らせて大気の浄化を成さしめる…。

空気中のチリやゴミを大地に還元し、水気は山肌に浸水して時を経て地表に湧き出してまいります。

岩間や砂利を縫って清らかな聖水に戻り、また自らの天職に勤しむのです。

この水の流れを止めてしまうと、淀みには虫がわき水が濁り悪臭も立ち初めます。

水は高みから低みに流れを続けることによって自らの天職を果たすのであります。

その身を低くすることで自らの職務を眈々と連ねるのです。

そこに驕り高ぶりは一切ありません。

そうした水の流転から現代の人間は学ぶものが多いと想えます。

ここで話を戻しますが、清楚とは謙虚さの現れであると言うことです。

外部から貼り合わせて見繕った清楚は、その場かぎりの仮面に他ならない…。

本来の生命の実相を、その生命の流れを、邪な自我で蓋をしないように、日々コツコツと心の浄化を行う貴方であれ…。

謙虚さを見失うと人は成長が止まり、反省なくば五毒に侵され、その五毒を食らう虫(迷妄魔)が這い出てきて漂うようになります。

優美の徳性は、五大要素の一つである清楚によって再生され、優しさ美しさを維持継続されているのであります。

 

 

 

21 十大理念 【優美】 【勇気】