05 荘厳

 

優美の理念の五大要素の最後は荘厳です。

極まりなき威厳、果てしなき威徳、終わりなき慈愛、絶えまなき教導…。

それら一切の御徳が永久に具わっているものが荘厳の真なる姿であります。

人間は個別の意識体として生きているため、それぞれの環境の中で限りある境遇に甘んじているのですが、神の子の自覚を深める毎に無限永遠なる心境が開かれるのです。

その時に荘厳なる音律が流れ、厳かな楽曲と共に神々の調べを聞くことになります。

乱れたるものは整い、汚れたるものは清められ、荒れた気持ちは鎮められ、心は調和へと向かいます。

優美の理念が常に目指すものは大調和であり、荘厳極まりなき実相大神の大御心そのものです。

自然界の中に荘厳なる神の御技を探すならば、最も偉大なる働きかけとしては万有引力ではないでしょうか…。

この万有引力が総ての生きとし生けるもの有りとし有らゆるものを秩序の大本に還元している正体なのです。

重きものを強く引き寄せ、軽きものを自由に解放し、汚れ穢れを分離させ、魂の自由意志を取り戻させる真なる大御心なのです。

大浄化は万有引力の大還元の下で潮の作用に従って取り行われるもので、その浄化作用の果てに現れてくるものは実相の荘厳なる姿であります。

人間にとって失ってはならない徳性の基礎が謙虚ですが、この謙虚の大本なる作用こそ万有引力を成さしめている大神の愛念なのであります。

よって反省回顧なき者は既に神の子の自覚を忘却せし者であり、自己反省自体を否定する者は、大神の本来の心から逸脱している迷い子であります。

荘厳なる神の御技は真・善・美の極地に誘う教導です。

そのため時には厳しく、時に優しく導き、時として手放しで見守り、可愛い神の子たちの自助努力を促すこともあるのです。

現代科学の発展は、心の進化なきままで万有引力に逆らう技法を駆使しておりますが、それを物理的に克服できたとしても心の変革が遅れたままでは、やがて大惨事を招くことになります。

重く穢れたものは地に伏す運命にあります。

それを無視して万有引力に逆らうなら、やがて高度を上げた何倍もの加重に耐えられなくなり、罪の重さに相応した過重を受けて、未熟なまま高まった分だけの速度を伴なって急降下することになります。

落ちて行く先は深く暗い地獄の底無沼であります。

人間は神の子として正しい人間像を手放してはなりません。

地上と天国とを幾度となく行き来して、天国の記憶(魂の傾向性)だけを見失う人が多くなっています。

もっと人智を結集して、地上に於いても魂の学びが出来る環境を創り、幼い頃から徳性に触れる機会を自発的に作らなければならないのです。

優美の徳性を目指すものは、荘厳なる神の大御心を体現する方向に心の羅針盤を合わせる努力を要します。

それが大神の御心を知る唯一の道であります。

 

 

 

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