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08 浸透 |
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優美の理念を体現するための三つ目の徳目は『滲透』です。 浸透と言うものは単に浸るという曖昧なものではなく、その道に(心境に)対する深まりや奥行き、極みに対して、何処までも行き届く心持ちを意味しています。 物事の真相に触れただけに留まらず、その核心を掴むまで追究して止まない精神であります。 この『滲透』の徳目を優美の理念を体現するために活用するなら、自我を薄めて止まない努力精進が日々の徳育になるのです。 地上で説かれる『澄みきった心』は、雲一つ無い青空のような晴れやかな心持ちを説明しているようですが、実は『澄みきった心』には極みが無く、その努力精進にも終わりがありません。 つまり『滲透』の徳目に於いても実力の差があるのです。 神霊世界に於いて『滲透』の徳目段階は、その神体・霊体を通して放たれる光の質と量とで一目瞭然ですが、地上世界に生きる人間の肉眼では見える余地も無い…。 しかし正しい徳性を磨いている人たちは、霊的な観念の瞳で観じられるもので、その神光・霊光の質(神格・霊格)や量(慈愛・救導)は、地上に生きている人間であっても、努力に応じた霊光を放っているのです。 地上世界には誤謬が多く、魂に付着する精神的な汚れ穢れも無視出来ない状況です。 目に見える物理的な整理整頓や清掃浄化が成されても、その元なる心の清掃浄化を遣りたがらない人間が多く、累積した心の家屋がゴミ屋敷となって近隣に迷惑を掛けていても我関せず…。 誠に情けない状況が地上世界には巻き起こっています。 現代人にとって心の澄み切りを深めることは急務と言えます。 形態を整える努力を放棄してはならないですが、それとともにもっと大切な心の清掃浄化をこそ怠ってはならないのです。 何もせず放っておくだけでも埃やチリが累積するのが地上世界でありますが、それと同様に心の清掃浄化を放棄していると何時の間にか悪想念に巣喰われるのも地上に生きる人間の精神面の現状であります。 『滲透』という徳目は、神の子の自覚が深まるごとに実力を増してゆきます。 自身の魂が本来は神の子であると信じられるからこそ、その心境の深まりに応じた心の浄化を続けられるし、神の子の自覚が深まる度に更なる心の進化を目指します。 そうして大神の慈愛に満ちた大御心がヒシヒシと観じられるため、自分も何か人様のお役に立てないかと自然に想えるようになるのであります。 誰もが心を振り返り見れば、実相宇宙に繋がる精神世界がある…。 本来は曇らせてはならない青空が広がっている…。 その心の中に広がる貴方の青空を取り戻し、更に実相宇宙に手が届くように澄んだ心を維持継続させ、ますます愛の想いを深めるために『滲透』の徳目を日々磨き続ける貴方であれ…。 |