18 優美B

 

今一つ語っておかなければならないものは地上世界の特異性です。

この地上世界には様々な心境差が共存して、更に多種多様の個性が幅を効かせています。

我が身を置くエリア(環境と境遇)によって徳性も使い分ける必要がある…。

以前の集まりでは通用していた対応が、次回の集まりでは意味を成さない場合も出てくるでしょう。

近年は時代の移り変わりが早く、その流れに追い付いて行けない人々も多くなりました。

そこに自我が悪我に成りつつある者がワガママを通せば、規制も秩序も度外視した輩も横行して、益々混沌極まり無い混迷世界が自己展開します。

そうした社会の中で子供達は成長しているのです。

善悪の規準が多数決によってコロコロ変わり、常識の枠も自己主張の強さで決まりがちで、心の規範が悪我によって汚染された中を人々は生きているのです。

そうした精神世界に居るという事実を見失なってはならない…。

ここは天国ではないのです。

もちろん個人の精神救済の為にプラス思考や光明思想はありますが、一時的な光明展開に溺れてしまうと更に地上世界を混乱させることになります。

これは反省浄化も同じで、個人の悪癖除去には有効でありますが、因果応報の深みに嵌り過ぎると時代精神の発展繁栄が疎かになります。

どのような良き手法であっても拘り過ぎると魂の自由性を失い、本来の主旨が蔑ろにされたまま個人的な幸福追求に走るなら、自由意思と自由意思の相剋は永遠に無くなりません。

優美の徳性を磨く徳者であっても、現在只今の立ち位置を見失なってはならない…。

酸いも甘いも理解した上で、現状に適した選択肢を用いて最善を尽くす(真理を使い分ける)ことが徳性求道者の生きる道であります。

良いものだからと言って相手の現状も理解しないまま強要することは間違っています。

ここが徳性開発の難しい所ですが、ある程度の水準まで達した高徳者たちは心に留めて致だきたい心境段階です。

仏教に於ける小乗から大乗への流れは正しい見解です。

ただ小乗から大乗への正しい移行段階は、時代の変移の中で失われつつある部分ではないでしょうか。

芸術など美的感覚を磨く人々も個々別々の見解や心境差があるはずですが、せっかく手に入れた知識や技術や真理などを、他者批判に扱うだけなら何処まで行っても凡人の域を越えられません。

優美の徳性を磨く徳者は尚更に気を付けなければならない部分で、究極の美を追究して止まないのであれば、実相大神の大御心を解して、総ての存在を見渡す心掛けが大切であります。

神々は実相の見地で真理の光を降ろしてまいります。

その貴重な光(聖言)を現在只今の立ち位置に還元して、地道な一歩一歩を踏み固める貴方でありますように…。

 

 

 

21 十大理念 【優美】 【勇気】