19 達観

 

新しい物事を始めようとする時に、その第一歩を踏み出そうとする時に、自らを奮い立たせて後押ししてくれる何かがあれば、どんなに心強いでありましょう。

大丈夫、必ず出来る…と、そっと背中を押してくれるものは【勇気】に他なりません。

勇気とは何ぞや(本来の勇気とは何であろうか)と問われたなら、貴方は何と答えるでしょうか…。

とにかくやってみろと言う曖昧なものでなく、当たって砕けろと言う投げやりなものでなく、それまでの不安や恐怖を払拭し、何かに頼ってしがみ付いていた手を放ち、自分の足で大地に立ち、自らの意志で歩み始める想いは、やはり外部からではなく心の内部から溢れ出してくるものなのです。

実に勇気の源泉は無尽蔵に湛えられて枯渇することがありません。

しかし勇気の源泉を掘り起こす精神的な作業は必要でしょう。

勇気がないと嘆く前に、自らの現状(心の状態)は勇気の源泉を引き出して扱うだけの性質(人格)があるのかどうかを確かめてみる必要があるのです。

それでは勇気の源泉を掘り起こし引き出すための五大要素を説明します。

まず一つ目の要素は『達観』であります。

これは達成観念ということで、現状の自分では何処まで達成可能かを心の中で描いているかどうかということです。

この心的構図が具体的であればある程、不動の勇気が湧いてくることになります。

行き当たりばったりのプラス思考では場当たり的な逃げでしかなく、勇気の源泉には届いてはいません。

将棋や囲碁の名士が、常人では考えられない程の手数を読み込む理由も、万全で的確な次の一手を打ち込む為に、何十手何百手先まで読み込むのであります。

そうしてこの達観(読み込み)には実力の差が出てきます。

地道に鍛錬を積んだ者ほど名士と言われるプロ級の実力を出すのであります。

しかし彼らも同じ人間なのですが、達観力が名人の域まで高まった理由は、ひとえに普段からの地道な鍛錬そのものでありましょう。

人生の達観を試みても最初は自身の境遇の壁さえ越えられないのではないかと想われます。

その理由は視点が自分であるからです。

その境遇の中に居る同じ自分の視点からでは、見渡せる風景も何ら変わりありません。

ここは一旦その場を飛び出して、客観的(第三者的視野)で見つめ返してみると良いのです。

鳥が空高く飛び出して大地に巻き起こる総てを見渡すように、人生の鳥瞰図を描いてみる…。

こうしたことも普段からの習慣付けで、実力の差はあれど誰もが出来るようになります。

この人生の想い描きの中に、自分自身の守護霊からの気付きがありえます。

地上で生活する人間には中々分かり辛い物事(立ち位置)なども、常に霊的視野で見つめている守護霊たちには手に取るように見渡せます。

まさに人生の鳥瞰図は、彼ら守護霊たちの霊的な導きによって、かなり鮮明に観じられるようになります。

達観力を高めるキッカケは貴方自身にありますが、想い描きの努力(明るい未来を描く姿勢)を止めないならば、必ず守護霊が手助けして下さるでしょう。

それを信じて達観力を磨いて、勇気の源泉を掘り起こしていただきたい…。

このように真なる【勇気】を溢れ出させる為の五大要素の一番目として『達観』について語りました。

 

 

 

21 十大理念 【優美】 【勇気】