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20 智恵 |
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勇気の五大要素の二つ目は『智恵』であります。 智恵の無い勇気は単なる蛮勇に他なりません。 闇雲なプラス思考や軽はずみな光明思想は戒めなければならない…。 徳性を磨き、神の子の自覚を深めながら生きるプラス思考や光明思想であれば、この上ない効果が出てくるでしょうが、人生の目的や理想が無い状態で何とかなるだろうと決め込むと、いつしか巧妙な魔の手に操られて、主体的な思考回路が働かなくなります。 知恵には様々な種類と深浅がありますが、学びの領域は無数にあり、徳性が高まれば総ての領域を結び合わせる根本真理さえ把握出来るでしょう。 一人の人間が生涯を掛けて学び得る智恵は少ないかもしれませんが、未開拓の領域は先人の智恵を参考にするということです。 現代はインターネットの普及で世界中の智恵を瞬時に学べる環境にあります。 また何処に居ても様々な情報が得られる時代環境にあります。 先人の智恵をお借りして現状の自分の境遇に当て嵌めて、運命打開の智恵として使わせて戴いて、その恩恵に感謝の想いを捧げる時に、微笑んで見守る先人の姿が観じられるかもしれません。 智恵そのものにも生命があり、その智恵を通して先人の意向が現象界にも流転してまいります。 いつしか智恵は愛と融和して未来を生きる人々の魂の糧になるでしょう。 しかしこうした智恵を軽んずる者が頼りにするものは力の倫理です。 腕力も経済力も武力兵力も、みな比較総量による力量の多寡であります。 智力や徳力なども同じ力の字を使われますが、よくよく真相を探れば、現象界での形態を目指すか、実相世界への超入を目指すのか、同じ力でもこうした大きな方向性の違いがあるのです。 物理量域に力を求めれば、そこに力を誇示する為の腕試しが始まります。 かくして歴史上に数限りなく起こされ、悲しいかな現代にも起こされている物事の最終解決手段として武力兵力に頼る蛮勇が、かの大国の行動指針になりつつあります。 自由と正義を貫くための勇気が力の倫理に頼る蛮勇になっている…。 悲しい現実です。 徳性開発に臨む皆さんは真なる勇気を持たなければならないのです。 それは自他ともに活かしながら自他ともに利する道を選択することです。 いいかげんな思考段階で諦めず、より多くの人々の魂の幸せの為に、尽きない思考の果てに明晰な智恵を駆使する貴方であれ…。 そうしてその智恵を臆せず行動に移す貴方であれ…。 勇気を履き違える若者が多くなってきた責任は誰にあるのかを限定は出来ませんが、未来を生きる若者たちには本当の勇気を魂に刻んでいただきたいと想います。 ここまで【勇気】の徳性体現に必要な五大要素として『達観』と『智恵』について語りました。 冷静な瞳で鳥瞰図(人生の現状)を眺め、智恵を駆使して運命打開の秘策を見い出し、自信を持って勇ましく行動に移す貴方の姿は、逞しく誇らしい神の子の行進に映るでしょう。 |