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27 想念 |
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見失なった勇気を取り戻すために真理を突き止める必要があると語ってまいりました。 そうして突き止めた真理を灯台の光源として、自身の心の暗部を照らし出す作業を始めることになります。 前向きな勇気を阻害するものは何であるかを見つけ出すことです。 大方の不安や恐怖は狭霧によって見えない障害物なのです。 それらの障害物が事前に見えたなら要領を得た対策も用意できるはずで、目先の障害物が見えないからこそ人は前途に不安を抱き恐怖に怯えるのです。 ましてや心の暗部に潜むものが大物の悪意であるなら尚更のこと、心の占領者(悪霊)には早急に退去してもらわねばならない…。 真理の光をもって心の内部を照らし、勇気の源泉に蓋をしていた悪痕跡を見つけ出して取り除き、心の内部からフツフツと湧き上がる生命力を自由に解き放つのです。 その時に今まで経験したことのないような大安心の境地を得て、迫り来る苦難困難に揺らぐことなき不動の勇気が貴方と供に歩むことになります。 勇気の象徴である草薙剣は、長らく悪の権化であるヤマタノオロチの胎内に封印されていても神力は衰えず、再び我が身を手にする勇者の再来を待ち続けたのです。 そして真なる勇者が草薙剣を手にした時に、それまで秘されていた神通力を蘇らせたのであります。 神剣は持つべき者が持てば真理の光を放つのです。 心の世界に蔓延るマイナス観念は一日二日で植え着いたものではなく、ある種の個人的な悪癖や悪習慣の積み重ねで根付いたものなのです。 そうした歴史ある悪伝統は、それなりの存在意義を持っていて、残念なことに本人の思考を間違った方向に進ませるだけの根拠まで握っています。 その根拠(言い訳)を悪用して歪めた真理を恰も正当な真理であるかのように説得して、自己都合の善を強要するか、何も成さざる安定(隠れ蓑)を決め付けるので気を付けて下さい。 こうした心の内部に潜む悪意(利己心の魔)は暗所であればこそ存在できますが、その居場所を白日の下に晒されると一目散に逃げ出します。 要するに憑依している人間の擁護がなければ彼らは巣食うことを放棄しざる負えないということです。 強力な悪意に取り巻かれていたなら新生の徳性を磨いて対処して下さい。 その上で真なる勇気を湧き上がらせて、貴方の本来の理想実現に向かって逞しく歩み出すことです。 たとえ遠回りに見えるようでも確実な歩みをお勧めします。 心の内部に悪意を抱いたまま闇雲な勇気を行使した者が歴史上に残してきた汚点(爪痕)は、現在も生々しい傷跡として人類史に残され語り継がれているはずです。 人生途上での間違いや敗北は付き物ですが、徳性開発に臨む者は同じ誤ちを繰り返さない配慮が出来るようになるのであります。 |