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勇気の徳性を窓口として三観指針を語ってみたいと思います。

三観指針は、現象世界に於いて物事の見方や捉え方などを指し示すもので、臨機応変に使い分ける高徳者たちの徳性そのものです。

これを逆に言えば、三観指針が理解出来ないからこそ、人間は転生輪廻に於いて悩み苦しみが絶えないと言うことです。

三観指針は、実相観・流動観・現象観…の三視点を正しく悟った上で、現在只今の立ち位置における自他の在り方を、心的相対性として客観視しながら、最も良き対策対応対処を選択して、その時点での最善を尽くすことを心掛けるのであります。

勇気というものが、その後の活動に於いて、他者を蔑ろにする自己都合勇気では意味が無い…。

やはりそこには愛と智恵と忍耐とに裏付けされた本物の勇気でなければならない…。

勇気という剣を扱うからには、斬れ味の鋭い刃先を正しく扱う技術(観自在力)と、あえて闘わなくてよい時期に安全に剣を収める鞘(漏神通力)とを併せ持つ達人を目指すしかありません。

それが勇気の理念を体現する徳者の基本姿勢であるべきなのです。

まず最初に実相の見地から勇気を語るなら、人間は神の子(光)であるがゆえに、正しい想いは神の想い(光源)と等しく、真実の光が照らされたなら、もはやそれを遮る不穏なものは朝霧の如く消え去り、それまで立ち塞がっていた苦難困難の壁も自ら道を譲るように消滅してゆく…。

現象の不条理(影)は強力な勇気(光)の前には存在すら許されないのです。

これは実相世界に於いて通説であり、人間の生命の実相が神の子である事実を想えば正統な真理そのものです。

そうして総ての人間が目指すべき方途も、魂の故郷である実相世界に他なりません。

人間社会に巻き起こる数々の人生苦(罪・病・悩…)は、魂の故郷である実相世界を忘却することで巻き起こる迷いの連鎖なのです。

神の子の自覚を取り戻して生命の実相を生きる時に、如意自在な神的展開が神の子の人生に顕現するのであります。

これが光明思想の金字塔とも言える中心柱(縦の真理)に当たります。

この真理に触れた者は奇跡とも見える病の完治や、驚愕を思わせる死からの生還や、困難極まる諸問題の改善など、数々の運命的打開が訪れます。

実相世界に不可能は存在しません。

その実相世界に心のアンテナ(波長)を合わせることで、何処に居ても、どのような状況下にあっても、神の光に満たされ生かされ導かれるのであります。

そうしてこれは感謝の心があれば万民に可能であり、信念が正しい方向で深まれば人格さえも向上させるのです。

こうした光明思想は実相の見地であるということを忘れなければ、勇気の徳性として活用しても良いと言えます。

 

 

 

21 十大理念 【優美】 【勇気】