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22 遍満 |
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継続の理念を体現するための五大要素の四つ目は『遍満』です。 果てがなく終わりなき空間領域に時間経過をミックスして、そこに深まりを追究するなら輝かしい光が放たれる…。 深まりというものにも限りが無く底が無いのです。 それは深めた者が深めただけの器(人徳)を持ち得るし、その容器なりの智恵や愛を受容出来ると言うことです。 一人の人間が努力精進の果てに人格を形成したとしても、その容器(人格)に何も注ぎ込まなければ、虚栄だけの軽い人間になってしまいます。 構築した器(人格)に注ぎ込むものは愛念です。 愛の想いは行動に移してこそ自他ともに記憶(愛念)として心(人格)に湛えられるのです。 何人も努力精進することで器(人格)を深めることは可能なのです。 地道な努力の結晶として人格は高揚する…。 しかしその努力を永らく忘却していると、それまで築いた容器(人格)には汚泥(自我欲得)が溜まりやすいのです。 容器(人格)が浅い者は浅いなりの汚泥(自我欲得)が溜まりますが、困ったことにソコソコ人格が高い者が努力精進を怠ると、容器(人格)に溜まる汚泥(自我欲得)も深刻です。 かつて一角の人格者(統率者)が道を踏み外すことで暴君となって悪政を敷くことがありました。 彼らも統率者としての器(人格)を持つだけあって、本来は高い徳性段階にあったのでしょうが、心の浄化(汚泥処理)を怠ったがために、深め広げた器(人格)の分量を汚泥(自我欲得)で詰まらせたのであります。 ソコソコの人格者であった彼らが詰まりつつある汚泥(自我欲得)に気付かないはずは無いのですが、それを見ないふり(見えないふり)をした最たる理由は地位名誉に対する見栄や酔狂です。 やがてそれは傲慢となって降魔の餌になりました。 かくの如く徳性開発には心の浄化が必要不可欠なのです。 継続の理念も悪用されると癌細胞の波及に繋がりかねないのであります。 そうした危険を熟知した上で徳性開発は進められる必要があります。 無限生長の余地は既に開かれているが、個性体としての生長には注意する項目も多いと覚悟しなければならないのです。 何はともあれ継続の理念を体現するための五大要素として、@繁栄A秘境B普遍そしてC遍満…と語りました。 普く広がり行く空間領域に対して深まりゆく時間領域を掛け合わせて愛念を注ぐ…。 徳者の人格に正しい生命(愛念)を満たしながら、継続の徳性を磨いて致だきますことを祈念いたします。 |