29 脇役

 

失いかけた継続の理念を取り戻すために、ここまで『開放』『開門』『蓄積』『超越』『解除』について語ってまいりました。

そうしてここからが継続の理念を取り戻した徳者たちが辿る発展段階になります。

継続の理念を体現する者が最初に心掛けるものは『脇役』の徳目です。

映画や舞台あるいはドラマなどの脇役には様々な役柄がありますが、自分の持ち場だけ演じれば良いと言うなら、まだ自己限定の枠内に居座った徳至らざる段階であり、人間関係に於いても御客様の域を越えていない…。

そうした方は今一度、先に語り継がれた五徳目(開放・開門・蓄積・超越・解除)に帰って、地道に基礎研鑽を積み重ねることをお勧めします。

なぜなら継続の理念を体現する者が臨む徳目段階は、御客様側ではなく運営者側になるからです。

自分一人の成長だけでは許されない段階にあるということを肝に命ずる必要があります。

よって徳者が取り組む『脇役』は、ある程度の全体像を把握した上で、主役に当たる方々を影に日向に導きながら上手に育てられる徳性(人間性)が必要になります。

主役は時に我儘で、間違った判断基準を強要することもある…。

そうした時期に如何に軌道修正するかは徳者の手腕に関わってまいります。

この期に及んで自己保存に走るようでは本来の『脇役』の徳目の意義が理解されていないということです。

本当に守るべきものは何か…。

この解答を常に魂に刻んでおかなければ、ミイラ取りがミイラになってしまいます。

つまり目先の評価を気にしていては単なる隷属的立場に落とされがちであるし、主役の暴挙を単に深刻化させることになります。

自分の状況(影響)を自分で見えない(自己反省できない)主役は多く存在しますが、彼等の逸脱した道筋を軌道修正するのは大変な労苦を強いられます。

そこには根気と勇気がなければ萎縮するだけですし、主役を根本から大切に想う愛念がなければ脇役は果たせないでしょう。

ここにも初志貫徹した神性(神仰心・信仰心)が必要不可欠であります。

解決の糸口は往々にして霊的な絆にあります。

表面的には難しい人間関係に見えても、その詳細背景(お互いの心模様)は霊界から守護指導霊たちが一部始終を見て理解されています。

現況が思わしくなくても諦めることなく、脇役としての使命役割を遂行するべきであり、遠回りだと判っていても地道に人間関係の綻びを紡ぐしかなく、一時期は嫌悪されることもあるが、これも徳者としての脇役段階であると受け止めて、主役に当たる方々を真なる生長(幸福)に導きながら、その想いが普遍に伝わることをこそ深く信じる貴方であれ…。

 

 

 

22 十大理念 【判断】 【継続】