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26 道標 |
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次に信念の理念を取り戻し体現した者が日々心掛けてゆく徳目は『道標』です。 『道標』とは書いて字の如く『みちしるべ』であります。 高徳者の生きる道には後世への道程(手本・見本)が足跡となって残されます。 その足跡を目印として多くの若者たちが育ってくるのです。 人間は一人きりでは生きられない…。 これは未だ来らぬ未来に対しても影響(良くも悪くも)を残すという事実を認めなければならないのです。 地上に先に生まれ出た者として後世には何が残せるのか…。 これは高徳者であればこそ常々心に想うべきであります。 地上に生まれ出た人間には人生の総てに渡って守り導く守護霊が就いています。 地上人が高徳者であるなら専門分野に於ける指導霊も就いています。 人間は何事も無く普段の生活をしているつもりであっても、知らず知らずの内に災難から助けられ善道へと導かれているのです。 そうした守護・指導霊の方々も天命を果たすために、やがては地上世界に降臨して人間として生きる日々を迎えます。 その時の為に少しでも多くの道標を残してあげるべきなのです。 自分自身も先人達が人生を懸けて残してくれた道標(智慧や慈愛)の恩恵を受けて生きてきたはずですし、壮絶な人生を生きながらも人々の幸福の為に生きた偉人たちの遺産を譲り受けて、便利で快適な生活をさせて致だいている…。 その御恩返しのためにも自分に出来る総てを投じて、後世への道標を残して致だきたい。 人間としての我欲が薄まり、神の子としての自覚が深まる毎に『道標』の徳目段階も清らかになるはずです。 それは大地に立って大空を仰ぎ見たときに、それまではスモッグなどで霞んで何も見えなかった空が徐々に晴れ渡り、青く清らかな大空が見渡せるようになった時のような爽快感…。 そこにサンサンと照り輝く太陽の光を受ける高揚感…。 更に夜ともなれば満天の星のキラメキに躍動する憧憬感…。 自然界を通して何処までも導かんとする大神の愛が、其処彼処に充ち満たされた道標が存在することに愕くでしょう。 貴方も神の子の自覚が深まる毎に、実相世界の神秘な秘蔵を無尽蔵の和泉の如く受けられるようになるでしょう。 そしてそれを決して私(自我我欲)せず、同時代に生きる人々の幸福の為、後世への幸福の遺産の為に、貴方らしい個性を盛り込みながら道標として残して致だきたい。 こうして見ると『道標』は人間にとっては絆であり、この絆は其のまま文化になります。 善良なる文化は時代精神を根底から底上げして、近年叫ばれつつあるアセッション(次元上昇)を後押しするはずです。 アセッションを受身で待ち望む者には虚しい風が吹き過ぎるだけですが、能動的努力を重ねる者にとっては肌身に観ずる現実なのです。 つまりアセッションの時期を待つのではなく、アセッションの運営者側に自ら立ち、その実現に付与しながら生きる貴方でありなさい。 それが高徳者として生きる貴方の人生である。 |