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04 礼節 |
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秩序の理念を体現するための五大要素の四つ目は『礼節』です。 この礼節こそ秩序形態の骨格を担う重要な要素であり、礼節なき集まりは烏合の衆に他なりません。 自我と自我が自身の利権を得るために、仮初めの団結(はっきり言えば相手を利用するため…)をしているだけで、その自己願望が果たせないと知るや、すぐさま他者批判に転ずる形骸だけの団結です。 礼節を古き時代の忘れ形見にしてはならない…。 礼節こそ人間が生身の人間として関わり合える心の絆なのです。 礼節の基本は神々の世界に対する神仰心(縦軸)と、人間同志の信頼に於ける信仰心(横軸)です。 この縦軸と横軸を十文字に合わせ、その中軸に心を置くことが礼節の基本であります。 この中軸(礼節)が有るからこそ人間関係のブレを調整し、外しかけた信頼関係を取り戻せるのです。 この中軸(礼節)が有るからこそ人間が神の子であることを想起させるのです。 礼節なき国家はビッグバン(自我膨張の破裂)を迎える運命にありますが、礼節により結ばれた絆国家は未来永劫存続して真なる繁栄を迎えるのです。 本来の秩序国家を目指して建国の理想を打ち立てた日本は再び混迷期に入りました。 それは秩序形態の骨格に当たる礼節の心を、戦後の日本人は放棄したからであります。 八紘一宇という言葉も軍国精神として悪用されたのであり、本来の八紘一宇は和睦をもって集い、神の子の自覚をもって家族となるのであります。 だからこそ日本は国ではなく国家として建国したのです。 個人主義の寄せ集めではなく、同じ志をもって家族となったのです。 現代の日本人は礼節を取り戻して、本来の輝ける理想国家を実現するべきであります。 礼節は礼儀(縦軸)と節度(横軸)からなりますが、自然界に展開する大調和も礼儀と節度の融合にあります。 天地(時間軸)を縦軸として、春夏秋冬(空間軸)の移り変わりを横軸にして、程良い季節転換を果たすことで四季折々の生命が躍動します。 夏と冬が一度に来たり、春と秋ばかりであったなら、季節感が及ぼす豊かな文化は起こり様もないのですが、それぞれの季節が互いの季節を尊重して信頼を寄せ、滑らかに速やかにバトンタッチすることで、地上世界は多くの恩恵を得られるようになっております。 自然界が繰り成す愛は、礼節に裏打ちされた秩序形態によって運営されているのです。 こうした自然界の見本を参考にして人間社会にも礼節を取り入れ、本来の秩序社会を実現して致だきたい…。 秩序の理念を体現するための五大要素の一つである礼節は、神々と人間あるいは人と人を繋ぎ合わせる結びの心を深く育んでくれるでしょう。 |