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05 論理 |
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秩序の理念を体現するための五大要素の五つ目は『論理』です。 徳性というものは愛と同様に個人だけでは育めない精神です。 相対する複数の人々が居て、それらの異なった個性が相集う場であればこそ互いに学び合える教訓になるのです。 だからこそ個人の心の内で秘められたままでは、個性の集合体である秩序社会の現状維持は出来ても、次世代に継承する秩序平安は維持が難しいのです。 次世代に受け継ぐ秩序社会は形骸ではなく、その中核である徳の継承でなければならない…。 そのためにも未来の若者たちの参考書となる正しい文証を、系統立てて残してあげるべきでしょう。 文証こそ個人的な実力の差が出てまいります。 誰のために何のために…という意図は、未来の高徳者たちには簡単に見破られてしまいます。 そこには文証を残した先人の当時の悟りの現状が鮮明に残されているからです。 知識だけを拾い集めた文章では幾時代の壁を越えた説得力を維持できません。 そこには文面を超越した智恵と慈愛が感じられないからです。 その智恵と慈愛を文証として残すためには、次世代の心を先読みした先見性と論理性が必要になります。 この徳性開発も遠くない未来に徳性主体の秩序社会が現出することを先読みして書き残されています。 近未来の徳性求道者たちは新創世記(徳性開発)を参考にして致だきたい。 このように秩序社会を継承するためには高い論理性が必要不可欠です。 平たく言えば文章力であり、それと同時に文証の読解力であります。 20世紀末から21世紀初旬に書き綴られた新創世記(徳性開発)の時代背景は霊性混迷の時代で、個人主義の台頭による秩序崩壊の時代となっています。 このような混沌社会を招いた原因の一つは、新創世記の第一巻(始言)に記されているように現代人の文化的素養(文章力・読解力)の欠如であります。 徳性求道者であれば尚更のこと、秩序の理念を体現するための五大要素の一つである『論理』を、是非とも磨いて致だきたい…。 具体的な努力としては幅広い分野の読書から始まり、先人たちの智恵を検証しながら現代的指針に翻訳し、更に次世代へと引き継ぐ智恵に変換する努力を惜しまないことです。 知識の収集のみに終わらず智恵への変換に取り組む貴方であれ…。 ここまで秩序の理念を体現するための五大要素として『磊落』『理性』『類推』『礼節』『論理』を語りました。 これらの構成要素を参考にして真実の秩序社会実現を目指して下さい。 今また繰り返し告げるとすれば、真実の平安は、平和の状態が永久に続いてこその平安です。 その内実には心の通い合った秩序社会が存在しているはずなのです。 |