14 道標

 

社会秩序を具現化してゆく為に必要な努力精進として『観念』『経験』そして『和合』の徳目について語ってまいりました。

ここまでの徳目段階を辿ったなら次に踏み締める段階は『道標』であります。

社会秩序に完結はありませんが、永続的な平安を維持させ更に発展繁栄させる為には、後世への道標を足跡として残しておく必要があります。

未来への道標が無いと、後々多くの国民が人生航路に迷うことになります。

雁字搦めの規制ではなく道案内としての参考書になれば良いのです。

その教材を元に未来の指導者たちが時流に合った社会秩序形態を構築してゆくのであります。

何時の世も社会変革の折には改革派と保守派の争いが巻き起こります。

何方が正しいかは時代の要請を読み取る必要がありますが、社会の現状をシビアに見つめている分だけ保守派の方がより現実的であったかもしれません。

しかし彼ら(保守派)の間違いは古き伝統を足枷にして無限成長を押さえるほど頑なに旧態を守ろうとするところにありました。

改革派も保守派も良し悪しは当然あって、お互いの主張の悪しき部分ばかりを誇大表現していては何時までも解決策に辿り着けません。

ですから未来への道標は足枷ではなく参考書(資料教材)として残してあげるべきです。

それを未来の高徳者たちは正しく分析しながら、自分たちの社会(現状)に最も合った政策を練り上げるのです。

現代の高徳者が行なうべき未来への道標…。

キーワードは次の二つ(記録と編纂)です。

記録…は、起こされた事跡を有りのままに記録して、そのまま時系列で残すということ。

編纂…は、数々の事跡(歴史を含めて)を理路整然と纏めて、そこから抽出した智恵と教訓を付加した正統な国史民法の編纂です。

これら記録書と編纂書を未来への道標として遺してあげるべきなのです。

この記録書・編纂書に当たるであろうものが、かつて日本の歴史上にありました。

それが日本書紀(記録書)と古事記(編纂書)です。

日本書紀と古事記が編纂された当初は、それぞれに携わった制作者たちは正史編纂の想いで綴られたはずですが、その背後から日本の正統な国史編纂を霊的に進めた神々の意図が感じられます。

当時の時代精神から推測すると、多くの宮人(文化人)たちの支持を得たのは日本書紀のようですが、古事記に込められた高尚な智慧と教訓は、霊性の時代に生きる21世紀の皆さんにこそ紐解ける正統な真理そのものです。

古来の高徳者が遺してくれたメッセージを紐解いて現代の智恵として再編纂して、未来への道標として遺して下さい。

それが貴方たち徳者の最大の使命であるはずです。

 

 

 

24 十大理念 【秩序】 【感謝】