003 文化とは何か

 

 

文化とは『文』と化すことなり。

文とは心を伝えるツールである。

そこには交流が始まり、相互理解(意思疎通)が深まるのである。

相手の気持ちを知り、自分の想いを伝えながら、共に生長するところに正しい文明が栄えるのである。

自らの心が何処にありやを伝えるためには、自分が自分を客観視しなければならない…。

そのために正しい文化は反省回顧から始まるのである。

正しい歴史認識なくして国交樹立は成立しない。

反省回顧なきものは自己主張の壁を並べるだけであるからだ。

そこには忍耐も譲歩も有り得ない。

心の柔軟性は正しい回想(記憶を顧みること)を重ねることで育まれるものである。

時の流れは過去から現在未来へと繋がっている。

だから過去を捨て去るものには盲目の未来が訪れるのである。

古来の人々が手を合わせ祈った信仰の対象は、生命の源なる過去(原点回帰)であった。

生命の根源には未来に繋がるヒフミ(イロハ)があり、人間の証明(ルーツ)が連綿と続いているのである。

人類は正しい歴史を顧みなければならない。

見たくないものを捨て去ることなく、手痛い過去(経験)の中に犇いている教訓(智恵)を、自己責任の観点で正しく抽出する必要がある。

そこに現れてくるエッセンスは、まだ何も知らない未来の貴方を救い、周囲の人々を導き、人類の明るい未来を創造するアイテムになるであろう。

そうした人こそ真なる文士(文化の担い手)に成りうる人であります。

 

 

 

  29 黎明の風 【文化編】